自分に自信がついたきっかけの話

「自信」って、何をするにもすごく大事だと思います。

私は人前に立つことをあまり苦に感じないタイプです。
ダンスなどの舞台に立つときも、あまり緊張しません。
その背景には「自分はできる」という自信があるのだと思います。

でも、高校生になるまでの私はそうではありませんでした
その年代特有の悩みなような気もしますが、「自分」を見失って悩んでうじうじしたり、人の言葉に深く傷ついたり(今も傷つかない訳ではないですが)容姿や行動など全てにおいて、自分に自信が持てずにいました。

そんな私が自分に自信をつけたきっかけ、
人生の転機ともいえる出来事が2つあります

今日はそのことについて書いていこうと思います。


中学時代、部活は新体操部に所属していました。
小1からクラブチームで新体操を習っていたので、多少の知識や経験値はあれど、自分のことを上手いと思ったことはほとんど無かったような気がします。
新体操やバレエのようなゆったりした振りはまだいいけれど、文化祭などで披露するためのhiphopのようなダンスはまるでダメ。踊ると同期から笑われるほどでした。
(思えばこうした経験も、自信を無くす一つの原因だったのかもしれません)

その頃の私にとって、踊ることは「好きなこと」だけど「苦手なこと」でした。

でもいつからか、
 踊りが上手くないのなら笑顔で一番になろう
と考えるようになりました。

するとコーチから「表情が良いね」と褒めてもらえたり、「笑顔が好き」と言ってもらえるようになりました。

これが一つ目の、自分に自信をつけたきっかけになります。

今でも「笑顔」は自分の最大の長所であり、強みだと思っています。


しかし笑顔を褒められるようになっただけでは、今の私には結び付きません。

2つ目のきっかけは、高校時代の部活にあるのですが
そこに辿り着くまでに「部活での代表メンバー落選」と「高校受験の失敗」という、人生における2回の挫折経験があります。
(私は今まで自分の人生に大きく影響を与えた4回の挫折(失敗と言うべきかな)を経験しているのですが、それはまた後日…)

第一志望の公立高校に落ちた私は、私立の中高一貫校に入学しました。
そこで私はバトン部に入部しました。
それも高校から入学した中からたった一人で。

中高一貫校のため、バトン部の同期たちはみんな中学から活動しています。
新体操経験者といえど、バトンは初心者のため、同じ高校1年生とはいえスタートは大幅に遅れている状態です。

バトン部には、選抜のオーディションなどはありませんでした。
とは言え実力社会。良い舞台を作るためにはやはり魅せ方の上手な子や、技術のある子たちが目立つポジションを与えられます。

同期はとても優しくて、技のやり方などもたくさん教えてくれました。
そしてみんな上手で、その時の私にはとてもキラキラして見えていました。

「私もみんなに追い付かなければ」「足を引っ張らないようにしなくちゃ」

入部してから私は、その思いで精一杯でした。
部活の無い日も、自宅近くの公園などでバトンの練習をしました。
とにかく上手くなりたくて必死の毎日でした。

でも、せいぜい「(バトン)初心者にしては上手」程度。
夏の大会でも、文化祭での演目でも、なかなか目立つ位置なんてもらえません。前に出られてもせめて端の方で、ほとんどは後ろばかりでした。

そんなあるとき、予想もしなかった出来事が起きました。

文化祭の公演練習も終盤に差し掛かり、カーテンコール振り入れをしていた時です。恐らく入部から半年ほど経過した頃でしょう。

入りかけていたポジションは一番後ろでした。
コーチからいきなり名前を呼ばれ、「センターを〇〇と二人で割るように」と言われました。(センターを割るとは、中心を挟んで立つということです)

〇〇とは同期で、実力もあってとてもコーチから好かれている子でした。
それまでもずっといい役を与えられていた子です。

たった一曲、1分あるかないか程度の短い時間です。
そこで、そんな実力のある子と並んで、一番前の真ん中に立てるなんて、
あまりに予想外の出来事でした。

その時コーチに「あなたはもっと自信を持っていいのよ」と言われました。

 「あぁ、努力って報われるんだ。
  頑張れば誰かが見てくれるんだ。」
 そう感じた瞬間でした。

前述したように、努力が報われなかった2度の挫折を経験しているからこそ余計に、この時の経験は自分にとってとても大きなものになりました。

少し先の話をすると、私はこの一年後、
自分が引退する代の文化祭で、この時並んだ彼女とW主演の役を与えられ
エンディングではセンターで踊ることになります。

それもきっと、このコーチの言葉で自分(の努力や、結果としての魅せ方)に自信がついたことが影響しているのではないかと思っています。

自分の努力を「誰かに認めてもらう」ことが私の中で大きな「成功体験」になりました。

この文章を書く中で疑問に思って、自分でいろいろ調べたり心理学を勉強している子に教えを請うたところ、成功体験に基づいて獲得する「自分は出来るぞ!」という感覚が「自己効力感」だそうです。(恐らく諸説ありますが)

本文の内容からは脱線しますが、自分用の記録として
まとめたものを添付しておきます。

この文章を読むと、結局踊りに自信がついただけのようにも思えます。
でも、私にとって踊ることは生きがいであり、私の人生を大きく形作るもののです。

だから、踊りに自信がつく(自分の踊りを認める)ことは、結果として自分自身の存在価値を認めることに繋がります。

見た目でも行動でも生き方でも、何かしら自分の中に「自信」を持てる箇所があれば、人は強くなれると思います。
私は「踊り」を通して自分に自信を持ち、強くなることができました。

と言ってもそれはあくまで”中学生までの私と比べたら”の話に過ぎません。

まだまだ打たれ弱かったり、周りの目を気にしすぎたり、欠点はたくさんあるし、自信を持てない部分もあります。

それでも、

そんなマイナスな部分も含めて「私」であると受け入れられます。

私は私が好きだから、好きになれたからこそ、
失敗してもきっと乗り越えられると信じられるからこそ、
もっといろいろなことに挑戦して、もっと自分に自信をつけたい
なんて思いながら、日々を過ごしています。

部活がなかったら、今の私はいないんだろうなぁ。

いつも締め方が納得いかずに悩みます(笑)
そしてまた長くなってしまったので、今日はこの辺で。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

#部活の思い出

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