男性で育休を1年間とった話
育休を1年間とった。そしてその1年間が終了した。
正直あっと言う間の1年間だった。
せっかく1年間も取得したので、男性で育休をみんながとる世の中になることを願いつつ、その経験をまとめたいと思う。
<育休を取ってよかったか??>
結論から言うと、育休の1年間というものは、これまでの人生で最も贅沢な時間を過ごせたと思う。正直、取らない理由が見当たらないくらい最高の時間だった。
自分は5人目の子供で初めて育休を取ったわけだが、育休をとることで家族とずっと一緒にいる。そして子供に対してずっと向きあってコミュニケーションの時間を持つことができた。
やっている事と言えば、朝、子供に起こされ(生まれたばかりの子の夜泣き対応であったり、幼稚園の子たちはだいたい5時〜6時に起きてくる。。)子供に朝ご飯を提供し、外に遊びに連れて行ったり、幼稚園や保育園に送ったり、送り出したら家の片付けや洗濯ものを整理。昼ご飯を作り、子供と戯れる。日によっては習い事に送って行ったり、ゲホゲホするから医者に連れて行ったり。夕ご飯を作り、なんだかんだんでなかなか食べないから、無理やり口にいれつつ、風呂に入れる。そんでもって本を読んだり、youtubeやamazon primeみて一緒に考えたり話したりコミュニケーション。最後に寝かしつけ、とまぁ全国の奥様がたが、頑張っていらっしゃることをかなりのヘビロテで行なってみた。
何事も本気で取り組まないと見えない世界があるだろうから、全力でやってみたわけだ。
よく目にする記事でで「どんなに大変か理解できた」とか「子供の日々の成長を見ることができた」とかはあると思うが、それは確かにその通り。しっかり向き合って見える世界があった。
また、自分が感じた育休のメリットは「自分たちの家族とは何を目指しておいくべきなのか?」を子育てを通して考え、家族としての方針をイメージできたことにあると思った。
<育休をとるべき理由>
家族は、子供が生まれることで大きな変化が生まれる。
新しい家族の世話に時間をとられ、これまでの生活の優先順位に変化が起こる。今までと同じでいいかもしれないけど、今まで同じだと家族の中で歪みが発生し、不幸に突き進んで行ってしまうかもしれない。
私たちは、何のために家族になり、何のために新しい家族を迎えたのか?
私の結論は「幸せ」になるためである。
それでは私たち家族の「幸せ」とは一体なんなのか??
このことを子育てを通して、時間をかけ、経験を通してしっかり考えていく。これが男性の育休制度を使い、夫婦共に子育てに向き合っていくことで最も大事なことなのではないか?と私は考えた。
今まで自分がやってこなかった家事や育児をやってみて、パートナーに負担してもらっていた作業を理解し、より相互理解を深めることも必要だろう。
子供の成長を見守り、子育てという新しい体験を共有することで、自分たちの価値観で何に幸せを感じるのか?どういった時間を大切にしていきたいのか?を語りあい、すり合わせていく。
育休をとることは「家族として社会として、子育てはどうあるべきで、どういう状態が幸せなんだろうか??」と考える大きなきっかけになったことが最も育休をとってよかった点だと思った。
この一年間で、今後どうしていきたいのか?何を大切にしていきたいのか?
が以前よりもクリアになり、妻とも共通認識を持つことができたと感じている。
自分の人生で大切にしたいことを以下に記載する。
<大切にしたいこと>
・いつでも幸せを感じる生き方をする
(どんなに大変でも毎日、幸せを感じる瞬間は結構ある、それを見逃さない)
・お金や場所や人に縛られずに生き方を考える
(自分のしたいこと、やりたい未来に制限を設けない、他責にしないでい一歩一歩前進することを考える)
・人を大切にする
(子供や立場や力が自分より弱い人など、見下したりしない同じ人間として扱い尊重する)
<子供に伝えたいこと>
・人の価値観を尊重すること
(世の中にはいろいろな考え方がある、周りと違うことを尊重し、強調できることを知っていて欲しい)
・自分を愛すること
(自分には価値があり、周りも同じ様に価値ある人たちであることを知っていて欲しい)
・未来は明るい
(世の中の課題は多いが、それでも少しづつ良くなっている。一歩づつ未来は変えていけるものだと知っていて欲しい)
そんな感じだろうか?
まだまだ言語化できていないこともたくさんあるが、新しい家族の誕生とともに、人生について深く考える時間を作る、ということは生きてく上で最も大切なことだと認識できた育休の1年間でした。
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