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女から見てもアグネス・チョウはかわいい / 真実とマーケティング

「急に香港に興味持ちすぎじゃない?」

斜に構えたわたしは妙な違和感を感じた。

11日の朝、起きると香港民主化団体を率いていた周庭氏の逮捕されていた。ニュースはテレビやネットを埋め尽くし、夜には関連したハッシュタグがツイッターでトレンド入りを果たした。

民主化運動のアイコンともいえる周庭氏の逮捕だが、なぜこんなにも日本人の意見表明が集まるのだろうか。

周庭(アグネス・チョウ)氏は老若男女から好かれそうな、燃えながらも淡く消えやすい感じが応援したくなる。
そこに広告塔としての素質を感じる。
わたしも好きだが、少しアイドル化してしまい推しとしての応援がチラつき気持ち悪い。

同日に逮捕され報道された香港紙創業者の黎智英氏や子息2人については言及する人がいない。

日本人の関心は民主化そのもので無く、嫌いな中国人に対するご意見や「アイドル、アグネス・チョウ」に対してで、問題に関心がある人がどれくらいいるのか甚だ疑問だ。

雨傘運動後、長期化しすぎた民主化運動は近況も伝えられなくなっていた。

そもそも香港はアヘン戦争によって中国がイギリスに持って行かれた土地である。中国からしてみれば中国本土と違う形にして返還されたものをまた中国として運営しようとしているだけだと思う。
中国共産党への怒りや議論と混同してはいけない。

香港という土地は中国への政治的交渉材料の定番になってしまった。
大きな国の思惑により、アヘン戦争の後遺症が残されてしまったのだ。
責任は誰が取ってくれると言うのだろう。

12日朝には保釈のニュースが伝えられていた。

わたしは中国人が好きで中国共産党が嫌いだ。

産まれる場所は選べなくても、生きる場所は選べる。
香港人には、迎え入れると言っているイギリスでも、また他の国でも、生きる場所を自分で選び生きて抜いて欲しい。


「今回はジャッキーチェンと民主化運動をしている若者」「周庭氏・黄之鋒氏・羅冠聡氏。政治的亡命」についてはこちら


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