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子どものために「よい絵本」を選ぶ方法

知育に興味を持つとよく耳にする「3歳までに絵本1万冊」。
これは、公文式幼児教育の標語から抜き取られたもので、正式な標語は「歌二百 読み聞かせ一万 賢い子」です。歌を200曲覚えるくらい、読み聞かせを1万回してあげるくらい、子どもとことばを通じたコミュニケーションをすることが「賢い子どもを育てる」という意味なのですが、「せっかく読み聞かせをするならより良い絵本を…」と思うのが親心。

日頃から絵本選びに活用している絵本の選書リストをまとめてみました。


1.くもんのすいせん図書

「くもんの推薦図書」とは、公文教育研究会が毎年発表しているもので、子どもに人気が高く優れた内容の本650冊(13段階✕50冊)が紹介されています。
対象は、乳幼児から中学生以上まで。
レベルが13段階に分けられているため、読みやすい本から高度な内容の本まで、ステップを追って読み進められます。

出版年に関係なく選定されているため、長い間本当に子どもに愛されている絵本を知ることができると思います。

詳しくはこちらにまとめています。

2.児童福祉文化財「こどもたちに読んでほしい本」

「児童福祉文化財」とは、こども家庭庁こども家庭審議会が毎年発表しているもので、「こどもたちに読んでほしい本」「こどもたちに見てほしい劇」「こどもたちに見てほしい映像・メディア等作品」の3つの部門に分けて優れた作品が推薦されています。
対象は、幼児から中学生以上だけでなく、大人まで

前年度に製作者等から申請のあった作品について、委員会が審査を行い、審議会が推薦を決めています。
推薦されている作品は、発行されて数年以内の新しいものが多いです。

詳しくはこちらにまとめています。

3.「よい絵本」「えほん50」

「よい絵本」とは、全国学校図書館協議会が優れた絵本の普及と絵本読書の振興を目指して発表していたもの。
よい絵本」は第28回(2016年)選定をもって終了しましたが、これを引継ぎ、2019年より選定されているのが絵本リスト「えほん50」です。
対象は、幼児から高校生まで

「えほん50」は、1年間に出版された絵本の中から優れた絵本を顕彰する「日本絵本賞」をふまえたもので、1年間に刊行された1,000点を超える絵本の中から全国学校図書館協議会絵本委員会が厳選し、ぜひ子どもたちに読んでほしいと推薦するものです。

詳しくはこちらにまとめています。

4.「絵本にっぽん賞」「日本絵本賞」

「絵本にっぽん賞」とは、全国学校図書館協議会と読売新聞社が、日本国内で出版された絵本に贈っていた賞のこと。
絵本にっぽん賞」は第15回(1992年)をもって終了しましたが、これを引き継ぎ、1995年から実施されているのが「日本絵本賞」です。
受賞した絵本の対象年齢等は、特に明示されていません。

1年間に日本で出版された絵本の中に授与される賞なので、選ばれているのは新しい絵本になります。

詳しくはこちらにまとめています。

5.おすすめ!日本の子どもの本

「おすすめ!日本の子どもの本」とは、日本国際児童図書評議会(JBBY)が毎年発表しているもので、1年間に日本で出版された日本人作家による児童書のなかから、海外にもぜひ紹介したい作品を選んだものです。
選定された絵本の対象年齢等は、特に明示されていません。

1年間に日本で出版された絵本の中から選定されているため、選ばれているのは新しい絵本になります。

詳しくはこちらにまとめています。

6.ミリオンぶっく

https://www1.e-hon.ne.jp/content/cam/2023/millionbook.html

「ミリオンぶっく」とは、二大出版取次会社の1つである株式会社トーハンが2006年より毎年発行しているもので、全国の書店店頭で無料配布されている小冊子です。(Webサイトにて一覧で確認することもできます。)
対象は、0歳から6歳程度まで

各出版社のミリオンセラーの絵本が全て掲載されているため、時代の変化に左右されない価値観をもち、こどもの心に残り続け、日本中のこどもたちに今でも愛され続けている絵本を選ぶことができると思います。

詳しくはこちらにまとめています。

7.いくつのえほん

「いくつのえほん」とは、二大出版取次会社の1つである日本出版販売株式会社が2015年より毎年発行しているもので、全国の書店店頭で無料配布されている小冊子です。(Webサイトにて一覧で確認することもできます。)
対象は、0歳から5歳程度まで

絵本のウェブサイト「絵本ナビ」の会員93万人が選んだ「本当に読んでほしい絵本」130点が年齢別にまとめられています。

詳しくはこちらにまとめています。


図書館で目についた絵本を選んでも、月齢に合わず集中力が続かなかったり、内容がまだ難しかったり、はたまた自分の好みで選んでしまうため似たような絵本になりがちだったりして、「絵本を選ぶの難しいな~」と思うことはありませんか?

紹介した絵本のリストが少しでもお役に立つと嬉しいです。

随時追加していきます。


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