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就活中、「家族留学」をしてみた話。

数ヶ月前のことになりますが、「家族留学」をしてみました。

「家族留学」ってなんぞや!
そう思った人にも、別に思わなかった人にも、ぜひおすすめしたいんです…!

「家族留学」とは?

簡単に言えば、「1日限定の家庭版OBOG訪問」

将来、仕事や結婚、出産や子育てなど人生において大切な岐路に立つ若者が、丸1日子育て家庭に「留学」します。

お母さんとお話して、キャリアプランや結婚など、モヤモヤした気持ちや不安を聞いてもらったり。お父さんとお話して、家事の分担や子育ての流儀について教えてもらったり。お子さんと遊んで、子どもを育てるってこんなかんじなのか〜(大変だけど超絶かわいい!笑)と実感したり。

新しい家族観、そして仕事観に触れ合うことで、自らのライフキャリアの選択やヒントを得ることができる機会なんです。ありそうでなかった…!

その背景には、最近は女性の働き方も次第に変わってきて、自身の女性としてのキャリアや両立に関心を持つ若い世代が増えたということがあるみたい。
そんな人たちに、自分の経験や結婚生活から得た知見を伝えていきたいという想いがあって、新居さんという方が家族留学のサービス「manma」を起業したそうです。リンクはこちら

でも実は、カップルで家族留学する人もいるみたいで、女性に限らずいろんな家族と触れ合って自分のキャリアを見つめ直す人が多いんだとか!

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なんで家族留学を、就活中に?

たしかに、就活中はいろんな仕事をしている人にお会いして、どんなことをしているのか?やりがいは?キャリアプランは?と聞く機会があったけれど、「ライフ」について考える機会ってあんまりなかったなぁ。
と漠然と思っていたのと、自分のキャリアがだんだん輪郭を帯びていくのを感じながら、しっかり自分の人生の舵取りをせねば!と思ったのがきっかけです。

友達がだいぶ前におすすめしてくれたのを思い出して、えいやっ!と申し込んでみました。

実は私、仕事をしながら子育てすることに対して、まったくといっていいほどイメージを持っていなかったんです。
というのも、私が小さい頃は母が専業主婦で、家に帰ったら母がいるというのが当たり前な環境で育ちました。
でもこれからの時代、自分の足でちゃんと立って、キャリアを積みながら母親になるという選択肢を取ったら…?実際子育てってどのくらい大変なの?転勤になったらどうする?育休はどのくらい取るものなの?え?ええ?!
そんな不安が、留学先のご家族とお話しながらゆっくり溶けていったように思います。

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manmaのすごいところ

私が感心したのは、登録されているご家族とのマッチングがすこぶる早いこと。
事前に面談があって、その時にいろいろ自分の悩みや不安、将来設計などヒアリングしてもらいます。

「共働きのご家族がいいです!」
「私が就活中に見ている業界と同じ系統の会社でお勤めしているお母さんにお会いしたい!」
「お子さんは幼稚園くらいだと嬉しいです!」

など、これだけは抑えておきたい!という条件を伝え、翌日にはマッチングが決まりましたとのご連絡を頂きました。
はんやっ!音速!

自分の描いているキャリアの延長線上、3歩先くらいを歩いている先輩と、最短距離で会える、そんな感覚です。

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家族は、小さなひとつの社会

家族って、”世界で一番小さい単位の社会” だと私は思っていて。
今まで長い間自分の価値観を形作ってきたその社会の外で、他の社会の価値観に深く触れることって、日常であんまりないような気がします。

小さい頃は家族ぐるみの付き合いで、色んな家族に触れることはあったけど、働き方や生き方については、まず自分自身できちんと自分事化できてないと意識すら向かない。

だからこそ、就活中にできて本当によかったなと思うんです。
就活中は自分の生い立ちを客観視する機会があり、親の育て方や価値観が大きく人生に影響しているなとひしひし感じていました。
親が違えばまったく違う人生を歩んでいただろうし、自分の人生や考え方って、自分を取り巻いていた環境そのものだったんじゃないかと思うことも多くありました。
小さな社会を出て、誰かとまた小さな社会を作る前に、いろんな価値観に触れておく必要があるなと改めて感じました。

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「家族は小さなひとつの社会」と言いましたが、血の繋がりがあるのが家族だけじゃなくて、例えば一緒に住んでいるシェアハウスのメンバーであったり、留学先のホストファミリーであったり、長年の付き合いをしている友達であったり。「家族」の定義は広いし、最近はそれがもっと広がっているようにも思います。

「個」が重視される時代だからこそ、その「個」を認め合って、照らし合って、自分が自分らしくいれるコミュニティこそが家族なんだろうなぁ。
家族ってもっと流動的で、変化し続けていくひとつの生命体のようなものなんだろうなぁ。
と、あったかい紅茶を留学先のお母さんと飲みながら考えたり。

あ、話はちょっとそれますが、”家族のかたち”について考えさせられる映画「チョコレートドーナツ」はほんとオススメです!これを観た次の日、視界が半分になるくらい目がパンッパンに腫れました(笑)

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自分の中の「当たり前」に気づく

私が訪問したご家庭は夫婦で家事を分担していて、お昼にいただいたお父さん手作りのお弁当や「夜ご飯も食べてく?」とごちそうになった夏野菜のカレーは、もう絶品でした。
なすびうますぎぃぃ!って叫んでしまうほど、美味しかった…。父が料理をしない家庭で育った私にとって、それはすごく新鮮でした。

自分の中で固まっていた 「当たり前」 に気づけたのは、やはり自分とは違う家庭で新しい価値観に出会えたからです。まさに「留学」なわけです。

↓美味しかったカレー!野菜がキラッキラしてる!

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まとめると

同じ業界の先輩からキャリアについて聞くことができたり、結婚のタイミング、相手の家族について、子育ての大変さと楽しさ、その他もろもろきゃっきゃと女子トークできたのも、すごく楽しかった!そして、お子さんが破壊的に可愛いんだこりゃ…。別れる時すごい名残惜しかったです(笑)

そして、家族留学から持って帰りたいなと思ったのが、

「守りたいものがあるって、素敵だな」という感情。

家族留学をした帰り道、頭の中で子どもたちのかわいい笑い声を脳内再生しながら、ふとそう思ったんです。

家族を持つということ、子育てをするということは、
自分の人生だけでなく、自分以外の誰かを想って時間やお金を使うこと。

そんな人がいるって、ほんっとに素敵なことだ。そして、親に感謝だ…たくさん時間をかけて育ててくれてありがとう…と、なんかエモ散らかしてしまった家族留学でした。

こうやってmanmaでお会いできたご家族も。
すべてはご縁で巡り合ったんだと改めて思います。
本当に素敵な家族に迎え入れていただき、エネルギーをたくさん頂きました!
貴重な機会をありがとうございました。

あなたもぜひ、「家族留学」してみては?

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明日もいい1日になりますように!



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