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知人のSNSを見たときの気持ち(『言葉にできない、そんな夜』を見て)
『言葉にできない、そんな夜』(NHK)を見て、おもしろいなあ、と。知人のキラキラSNSを見たときの気持ちを、言葉にするとどうなるか。ちなみに番組でやっていた朝井リョウの表現はこちら。著書、『何者』より。
短い短い言葉で紡ぎだされる毎日の記録は、余分な部分が削げ落ちているから、一口でもうお腹いっぱいになるくらいに、濃い味がする。
さすが。またレギュラーラジオやってほしい。
吉澤嘉代子はこちら。
私が今笑っているか泣いているのかが私にしかわからないようにあの子のほんとうの笑顔も涙も液晶は映さない
自分はどうかなあ、と思って考えた。
生きるのに必須なモノじゃない。栄養にもならなければお菓子のような甘さもない。満たされない。むしろ乱されるのに。
ならば目にしなければいい。なのにこの魔物を食らわなければ耐えられない。
朝井リョウの言葉が本当に秀逸で、どれも好きだったので書き記しておきます。
◇たまたま同郷の人と出会った!このときの気持ちは…?
熟れているのか、腐っているのか。バナナの黒い斑点のような部分にそっと手を触れられた気がした。
◇終電がこく一刻と近づいている男女、この2人の気持ちは…?
いま口を開けば、この時間に名前がついてしまう。この空間に輪郭が引かれてしまう。できればこのまま時空の座標から抜け落ちて、何もない場所を漂っていたい。
この番組、朝井リョウさん目当てで初めて見たんだけど面白い。出演者の表現がどれも面白かったんだけど、正直、小説家だけあって段違い…。あまりにもレベル感が違いすぎたので、全員小説家のガチバトルも見てみたい気がします。
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