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櫻、ひらひら

 そろそろ桜の花もほころびかけ、心うきうきと沸き立つ季節になってまいりました。ここ3年ほどはコロナのせいもあって大っぴらに花見とはいきませんでしたが、マスクも解禁とあって今年は大いに盛り上がること期待です。
 毎年この時期になると「桜」をモチーフにイラスト制作を、と思い立つのですが、花びらが舞う様子が何度トライしてもうまく描けない。。。ならば例の衝突解析を使ってイイ感じにできないかな?と思い立ち、試してみることにしました。

舞い散る花びらのイメージ

 アイデアの基になったのは京アニ製作の「ツルネ -つながりの一射-」。女子部員の射が風を切って的に向かっていく様を、花びらのイメージを絡めた演出で表現していたのですが、最後に矢が的にパーン!と当たると花びらも一緒にぶつかり「ふわり」と広がっていく、、、スゴイ、カッコイイ!
 よく見ると京アニさんは作画で表現していたようですが、私ぁそれがニガテなのでAbaqusさまにお願いしてみようかなぁ、と。

花びらのモデル その1

ぱっと見のイメージから、球面をハート型に切り取ってモデル化し、これを何個か衝突させればいいっしょ?と考えて作ってみたのがコチラ↓

いや、ハートにしか見えないよ?

 思ったのと違うな、、、何がいけないんだろう??といつもなら悩み倒すところですが、今回は京アニさんという素晴らしいお手本があります。もう一度映像を見直すと、京アニさんの画は花びらを少々細長い造形にしているようです。成程、二次元の描写ってこういう配慮が要るんですね?

花びらのモデル その2

モデルを細長いイメージに変えてみました。曲率も気持ち大きく変えています。さて今度は上手くいくかな?

足袋にしか見えねぇ…

まださっきのハートの方がマシじゃん?(汗
わかる、どんどん深みにハマっていく自分が…なにか、何か突破口はないものだろうか?
 そういえば去年撮った桜の写真があったのを思い出しました。

花びらのモデル その3

 花びらって曲面が不連続なんですね、よく見ると。そこで真ん中で真っ二つにして鏡面でつないだモデルにしてみました。なんとなくえっちな下着からはみ出るお尻に見えなくもないけど…

イイじゃん、尻!!

いや、イイじゃないのお尻。そうか、我々が舞い散る花びらに惹かれるのは、そこにお尻があったから(違います、絶対。)

そんなこんなで仕上げた作品がコチラ。アイドルの少女に絡まる無数の花びら、、、ジツハオシリ、ってそんな目で見てはいけませんっ。

計算結果をインポートして、3Dビューワでアニメーションにしてみました。

来週末くらいには、本物が咲き乱れてるかな?
やはり情趣というものは、機械では表現に限界がありますね。それで京アニさんも作画で描いてたのかな、あのシーン。

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