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英検1級1次対策 振り返り

私は2022年11月に英検1級に合格しました。
私の英語のバックグラウンドはというと、2018年にオンライン英会話中心の、やり直し英語を始めました。2018年に英検準2級と2級、2020年に準1級、2021年にTOEIC L&Rに挑戦(最高は945)しました。
そのころから英検1級を意識し始めて、2021年の暮れごろから対策に取り組み始めました。
どなたかのお役に立てばと思いまして、また、自分自身の記録のために、箇条書きの記録を共有します。何か思い出したり追加情報があれば、加筆していきます。

■ 語彙  ■

教材
語彙問題完全制覇(JT)  (コラムページは、試験直前に凝視した。知らない単語が出てきたが、コラムに載っていた接頭辞、接尾辞で何問か解けた。)
でた単アプリ (調べたい時は物書堂辞書や語源検索へ飛べる。全体から検索すると、物凄い数の収録語数だということが分かる。)
・物書堂 の (第4訂版)パス単アプリ(本格的にでた単に取り組む前にでる度AとBはcompleteした。リスニングモードで苦手な単語を選んでおいて、耳から聴いた。)
外出先はアプリで、自宅では紙で語彙問題完全制覇に取り組んだ。
語彙問題完全制覇のAbceed版も、最初1周取り組んだが、ものすごく目が辛かった。なので、本を購入し、自宅で使った。

その他
とげまるさん  の勉強会(学習者に寄り添って、英検1級英語を、とても詳しく説明してくださいます。日頃の tweetでも、惜しみなく知識を、時には音声付きで共有してくださいます。)
YouTube一ノ瀬先生の語彙対策(一ノ瀬先生が考えて作ってくれた画像が、面白いです。)
ぽわろんさんの、けっきよ句動詞ぽ (ぽわろんさんのほんわかした文章と、イラストレーターの たかしさんの可愛い絵で、読んでいて楽しい。)

・文単(音源は時々流し聞きして、興味があるトピックはオンライン英会話に持ち込んだ。)
*なるべく頻繁に辞書を引いて語源の確認をし、 単語+由来 or 覚え方 でネット検索して、色々な解説を読んだ。
・語源に関する本も時折見ていた。
  清水 建二先生の本 
  すずき ひろし先生のイラスト入りの本

■ 長文 ■


倒置、省略、挿入、仮定法などを早く見抜けると楽になると思った。
・基礎英文解釈の技術 100(受験前に1周した)
英文読解入門基本はここだ 西きょうじ先生 YouTubeもある
(試験後、同じく西先生の「ポレポレ英文読解プロセス50」をした。英検前にやっておけば良かった。)
・準1級単語、基礎単語も大切(1級の難しい語彙対策をしていると、忘れがち)
動詞の微妙なニュアンスや多義語などもチェックした。
例)claim  ~だと「主張する」の意味の場合、主張内容の真偽が定かでないことが多いということに気が付かず、対策を始めた当初誤読した。
(ジャパンタイムズの、「英英英単語」シリーズは、単語のニュアンスを掴むにはとても良いと思う。特に、中級が参考になった。私は本も持っているが、ジャパンタイムズのアプリ「OTO Navi」で無料で聴ける!)
・知識面:一度読んだら絶対に忘れない世界史の教科書(山﨑 圭一 公立高校教師 youtuber)
(歴史ものが、とにかくチンプンカンプンだったのが、なんとなく、色々と見覚えがある、程度にはなれた。少しだけ、歴史ものに対して免疫が付いた。)

■ リスニング ■

 (1次試験で一番苦手パート)
Abceedで、
・リスニング問題完全制覇(JT)・過去問
を、朝10~15分解いていた。最初は、ゆっくり、じっくり、1問解いた後に何度か聴きなおしたり、スクリプト確認や、単語を調べたりした。正答率が上がってきてから、なるべく数多く解くようにした。
ヴィダロカTVのJunさんの対策動画  
(Junさんのように表は作れなかったが、スクリプト先読みの際に、重要wordに線を引いたりした。)
・スクリプトに慣れるためと、英作文のネタになると思ったので part2(アカデミックな内容), part4(ビジネス関係や環境問題の内容) をオンライン英会話でシェア、ディスカッション

以下最近知ったpotcast(これから取り組みたい)
◆Listening Part4対策◆
「BR IdeaCast」
30分前後の、インタビュー形式(対談)
まるで英検に出てきそうな内容のビジネス関係
語り口調や、雰囲気も、似ている。次に受験する時までには取り組みたい。
毎月2本は無料でスクリプトを読める!

◆Listening Part2対策◆
「INSIDE TIME」
アカデミックな内容(4本は無料でスクリプトを読める)
(文単は、part2対策にもなる)


*私が受験した部屋では、テスト音声が流れた際に、ボリュームが小さく、聞こえにくかった。申し出た方がいて、CDを変えてもらうと改善されて、良く聞こえるボリュームになった。

■ 英作文 ■

□ 参考書


★ライティング大特訓(植田一三) (一番読んだ。各項目の最初に、日本語と英語での説明があり、そこからもコロケーションから知識まで学べる。)
★面接大特訓(植田一三) 音声も聴いた(準1級も)
★英作文完全制覇 (JT) 音声も聴いた(準1級も)→ジャパンタイムズのアプリ「OTO Navi」で無料で聴ける (英英英単語書籍も聴ける!)

最初は、後で参照するためにどのような内容がどのあたりに載っているかを確認する気持ちで読んだ。
内容に興味がある、または分かりにくい場合、youtubeやネット記事で更に調べた。
各参考書の英文に登場する、「無生物主語+力強い動詞」「形容詞と名詞」「動詞と副詞」など、部分的に注目して読んでいた。
実際に英作文を書く時に使えそうな自分に合った表現を探すイメージ。
・書きたいトピックが出てきたら、サンプルを読んでから書いたり、読まずに書いたり、色々やってみた。
ナベさんから教わった、目次を使って、瞬時に論点3つを思い浮かべる練習をした。

□ ネタ集め


・あらゆるところにアイデアは転がっている。知り合いや家族、友達の発言からも。
・思いついたら、即、スマホのメモ機能や、1人ライングループへ書き込んでおく。後で読みたいネット記事を見つけた場合も、1人LINEグループに送っておくと、便利。
・和英辞書(物書堂アプリ)で、どう表現したらいいかを確認する→
・YouTube などで、いきなりキーワードで調べてみる→
・色々動画を観ているとさらに考えが発展する→
・英作文を書きたくなる といった感じの流れになっていった。

□ TOEIC対策の効果(特に文法)

2021年は、TOEICの勉強にフォーカスしていて、wadaさん 主催の勉強会に参加し、毎回多くを学ばせていただいた。その時に文法の知識が深まったと思う。自分がよく使う文構造の文法になれておけば、ミスが減ると思った。
文法以外では、TOEIC問題文の中に出てくる内容が、ハイテクな商品に関するものや、環境へ配慮した企業活動なども出てくるので、コロケーションや表現、又はネタ集めにもなった。
現時点(2023年3月)で、まだまだ分かっていない文法がたくさんあるし、またTOEICの勉強をしたいと思っている。

□ 実際に書く時に
・副詞は、はじめはなかなか瞬時に入れることは出来なかった。
自己添削の段階で、もっと説得力を持たせるために、入れると良かったと思うことが多かった。
副詞でかなり、感情表現 が出来る。
途中から、英作文を書く際に、副詞(感情)を盛る、が最優先事項になっていった。
感情を高めた方が、次に続く文章や、例が出てきやすい。

●英語で感謝日記

 gratitude journal  スマホのアプリで、無生物主語、副詞、分詞構文などに挑戦しつつ、日々の感謝を綴っている。書いたら、Grammarlyでチェックし、DeepLでどんな日本語になるかを見ている。楽しくて、現在も継続中。)

●手書きorキーボード


数ヶ月前くらいから手書きでの練習もしていた。
スマホで電子化して、自己添削をすることで、語数の確認、ミスの発見が出来た。電子化しておくと、オンライン英会話でシェアしたり、添削サービスに提出する際もとても便利。
電子化したものは、Googleドキュメントに保存すると、いつでもどこからでも、「そういえば、こんなこと書いたっけな?」と、確認したい時に、使った単語で検索すると、瞬時にアクセス出来る。
note 記事はこちら→ 手書き英作文をスマホで電子テキスト化
手書きが出来ない時でも、何か思いうかんだら、紙切れ or スマホ or PC or 脳内で書いていた。
1文のみでも、思い浮かんだら、忘れたくないの一心で。

2か月前からは時間も測って、なるべく、消しゴムを使わずに書き上げることを意識した。
一文を頭で描いてから書く。
メモに、副詞!時制!冠詞!単数・複数! など、気を付けるポイントを書いて確認していた。
下書きは、英語で単語の羅列(全部書くと時間がかかるので、efficient → effi など)

●シャープペンについて


かなり色々試し、芯が折れない、ノックをする必要が無い、ぺんてるの (オレンズ)「orenz」 を採用した。
練習での書き心地は良く、一度もノックをせずに最後まで書けたので時間の節約になると思っていた。
けれど、本番では、緊張しすぎて、手に力が入りすぎて、ブルブル震えて大変だった。
力を入れずに楽に書けると思い、2Bの芯を使ったが、あまりに力が入りすぎて、真っ黒な字になってしまった。結果、芯を消耗し過ぎて、何度かノックすることになった。(BかHBにしておけば良かった。)


■ ニュースで学ぶ現代英語 ■


NHKラジオアプリの らじる★らじる で聞き逃し配信(週ごとに更新される)
ホームページでは、スクリプトのみ、段落ごとに音声がついている。
英検1級語彙も学べるし、英作文のネタ集めにもなる。

■ Blinkist ■

(長いこと無料版で使っていた)
無料版だと、一日一つ、1冊分の summary を読んで聴けるアプリケーションで、時々聴き読みした。
Blinkist から、説得力がある、しびれる文章を読めるので、かなり影響を受けていると思う。
自己啓発系から多分野に及ぶ。惹きつけるような書き方がされている。
(副詞の使い方、畳みかけるように複数の例を挙げる、無生物主語が頻繁に出てくる)
気になるフレーズが聞こえてきたら、確認して、辞書で動詞の使い方を調べたり、よっぽど気に入って、時間がある時は、好きな部分をノートに写した。

■ オンライン英会話 ■


英検過去問 R長文、Lスクリプトも含め、興味のある記事(文単なども)をオンライン英会話に持ち込んでいた。
音読して発音をチェックしてもらった後、ディスカッションして内容について意見を深めた。
LのPart2や文単は、英作文のアイデアの宝庫
計画的陳腐化Planned Obsolescence →consumerism 
★文単(準1)The Importance of Cockroaches ~ ゴキブリの重要性
→biodiversity, environmental degradation, the disadvantages of pesticides 等に使える
★「ドラえもん探究ワールド スペシャル SDGsでつくるわたしたちの未来: いっしょに考えよう!17の目標 」 3月頃から数ヶ月間、 日→英 でオンライン英会話の先生に説明。
★「やさしい英語でSDGs!: 地球の課題(Global issues)を英語で学び、未来を語ろう! 」
ドラえもん探究ワールド~ が終わってから、オンライン英会話に持ち込んだ。

■★ 勉強会 ★■


ヨーコさんの 英検1級勉強会 
5ヶ月ほど参加した(2週に1回、英検の読解問題 or 英作文)
ヨーコさんに問い合わせるのも勇気が要るくらい、最初は、とても緊張していた。まだ、早いのではないか?ちんぷんかんぷんだったらどうしよう、と。でも、興味と、憧れが、ためらいを超えた。
実は、ヨーコさんの勉強会で取り上げられた読解問題が、私にとっての英検過去問デビューだった。グループでの読解練習は、特に同じグループの方に、とても助けていただいた。お互いの気付きを共有し、毎回、勉強会を復習するのも楽しかった。
英作文のプレゼンも経験したが、ヨーコさんが、いつも優しく声かけして下さり、楽しく発表できた。
毎回素晴らしい経験が出来た。そこで、ナベさんを知った。
ヨーコさんより 定員5名前後で「英検1級ゆるりと読む会」開催予定。予習無しで参加OK。「1人では読みにくいけれど、解説を聞いているだけでは物足りない方」が対象。文構造を丁寧に見ていったり、本文にまつわる豆知識をシェアしあったり、ゆっくり読んでいく予定です。
→ただいま(3月時点)仮予約の段階で満席です。今後の空きに関してはTwitterと
Yoko English(サイト)でご確認下さい。

★個人(友達と1対1)で、1年前くらいから、毎月一つのテーマを決めて、お互い何かしら書いたものをシェアした。実は1次試験を受ける前から、面接のスピーチに憧れてしまい、論点2つの、スピーチ原稿を意識したものを作っていた。1ヶ月かけて、同じテーマで色々な記事、動画から情報収取、オンライン英会話でディスカッションして、少しずつ考えを広げることができた。半年くらいたったあたりから、論点3つの、エッセイ形式を書いてシェアするようになっていった。私の作ったものはまわりくどいものも多かったが、お友達が出せるものは、出し切った方が良い!というようなおおらかな態度で受け止めてくれたので、こころおきなくアウトプット出来た。この自由なアウトプットの経験が、良かったと思う。

■★ ナベさんから学んだこと ★■


①力強い動詞(形容詞)を使う (参考書に書いてある英文を参考にした。特に、「無生物主語+力強い動詞(形容詞)」)
②可能なかぎり、能動態を使う(主語を特定しない方が良い場合や受動的立場を強調する場合は受動態)
③論理展開
ある事象は、何が原因で起きて、どのような影響があるか(過去・現在・未来を含めて) を考える。
各分野について場所を離して考えることによって、3つの論点を見いだせる。
私は、時間(before・after)と、立場を変えることを意識しながらやってみた。
○○ が起きる前 と ○○ が起きた後 での変化 (例:industrialization)
それぞれ良かったこと・悪かったこと
産業の立場から 消費者の立場から
伝統の立場から 文化の立場から
国の立場から 市民(人間・動物) の立場から   等
立場は、物・人 あらゆることを含めるとアイデアが浮かびやすい。
そこへ、ナベさんから教えていただいた各分野を持ってくると、より具体性が浮かぶようになった。
   
経済(コスト含む)、 技術、   環境、   教育、    労働、
国際関係、人権、   政治、   代替手段、  世界機関(国連)
他にも、文化、医療、伝統、流行等。

NABE ライティング グループ添削

で多くを学んだ
良いな、と思った表現や、自分が覚えていなかったコロケーションなど。
同じトピックの時・・・自分にはない発想 or 自分が言語化出来ていなかった部分をしてくれてる人がいる。
違うトピックの場合・・・自分だったら、こう書いてみよう!という刺激ももらえる。

■ 総合対策

 (細切れでやる時にも、ストップウォッチを使って測ると目安になる。)
過去問
Daily30日間英検1級集中ゼミ(旺文社) (途中までしたので、残りをしなくてはと思っている)

■ 解く順番
①英作文のトピック確認
②語彙 (英語脳にする)
③英作文
④残り 

■ その他関連情報


・ナベさんの FA会: 土曜Foreign Affairs スペース勉強会
・chatGTPについて:
【革命】話題の人工知能に英検1級の英作文を書かせたら衝撃的だった(一ノ瀬先生YouTube)
英語学習の常識が変わる!? ChatGPTのオススメの使い方3選|英語の勉強に最強と噂のChatGPTって何?実際に検証してみた(Yumi eigoさん)
・先日使ってみたところ、個人的には、Would you rewrite my essay, especially using other verbs(nouns)? 
とリクエストするとパラフレーズを学びやすかった。

■ 最後に1級合格について




とても嬉しかったです。
色々な要素のおかげで合格できた。一つ一つがかけがえのない経験となりました。興味があることからはじめて、続けたいものを大事にしていったのは良かったと思います。
英作文に関しては、好きなテーマだったということと、やはりナベさんに論理展開を教えていただいたことが大きいです。緊張しやすいので、本当に書くことすら大変でしたが、なんとかロジカルに、ミスも少なく済んだのは、対策が功を奏したのだと思います。
しかし、本当にたまたま運よく上手くいったという感じもします。
受験した時よりも、最近2022-3を解いた時の方が、語彙、読解共にミスが多かったので、まだまだ実力が安定していない証拠です。英検1級は、体力・心力共に使う試験だと感じています。
今は、洋書(児童書)を楽しんでいるが、英検1級単語も沢山出てくるし、色々なものが読みやすくなりました。ボランティアで外国人の日本語学習のお手伝いをしていますが、英検1級で学んだ内容も、役に立っています。
これからも、少しずつ英語で出来ることを増やしていきたいです。

お読みいただきありがとうございました。


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