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 昨日から、施設の午後の時間の使い方を少し変更した。これも将来的にはやっていきたかった取り組みの一つなのだが、『自分たちの施設を改善する』ことに挑戦している。

 世の中のサービスは、ほとんどが『完成されたサービス』である。
 『完成されたサービス』では、完璧が求められる。その結果、『人為的なミス』は許されない。僕がサービス業に就いていた時もそうだった。パートのおばちゃんたちのレジ打ちやお金のやり取りの『ミス』は会社にとって大きな損害だったので、厳しく注意するように言われていたし、今さらどうしようもないことでも追及しなくてはならないのが現実だった。
 ただ、最近コンビニでも多くのレジで機械化が導入されている。ボタン一つでお金を突っ込んでおけば、『機械』がお金を数えてくれるし、お釣りも正しく出してくれる。
 これなら『お客さん』だって店員の『ミス』に腹を立てる必要が無くなる。
 『完成されたサービス』は、『機械化』『自動化』によって人間では戦えないレベルになって『均質化』されること。実際にそうなっていっていることは理解できる。
 『学ぶ気』さえあれば、インターネットで『学習する』ことは簡単に出来るような時代がもう到来している。つまり、僕ら『教育者』に必要なこともいかに上手に知識を叩き込むかではなくなってくる。「あの先生は教え方が上手い!!」なんていう評価で『教育者』が評価されていた時代はもうすでに終わっているのだ。
 それよりも、いかに『やる気(主体性)』を引き出したり、それを邪魔する要素を整理するコツを伝えたりすることが求められるだろうし、いかに『きっかけ(課題)』を転がしておいて、『頑張り方(解決する方法)』を『見つけたり、考えたりする(思考する)』ことに価値を置いて関わるかがカギになってくると僕は思っている。

 そのことを考えた時に、僕の提案する『教育』には、中継点や目標地点は決めながらも『ゴール』を作ってはいない。つまり、『完成』は無い。『成功』はあっても『完成』は無いわけだ。
 
 だからこそ、家庭学習応援施設MyPlaceでは、『一緒に作るサービス』を追求していこうと思っている。こちらが『ヒント』は提供したとしても、学習することも自分で決める(作る)わけだ。
 もちろん『失敗』もたくさん経験するだろう。ただ、その『失敗』は次の『成功』への『ヒント』として子どもたちに残っていくわけだ。その為に子どもたちには『自由』と『責任』を常に預けているのが、MyPlaceのセールスポイントだと思っている。

 その『きっかけ』の一つが『施設の改善』である。予算のことや、使い方、単に『作業』をして終わりでは無くて、「どうすればみんなにとっていい場所になるの?」を対話しながら作り上げていく。
 昨日の話し合いを経て決まったのが『図書室』を作ろうである。僕にも『ゴール』は無い。どんな『施設』になっていくのかも楽しみでしょうがない。

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