ザ・インタープリター

映画『ザ・インタープリター』
2005年 米国 
監督:シドニー・ポラック

15年も前の映画だが、ニューヨーク国連本部が舞台となった貴重な映像。

主演ニコール・キッドマンの知性的な魅力とショーン・ペンのダンディズムが緊張感とともに絡まって、なかなか面白い映画だった。

アフリカの小国マトボ共和国で生まれ育ったシルヴィア(ニコール・キッドマン)は、稀少言語『クー語』を話せるニューヨーク国連本部のインタープリター(通訳)。

その『クー語』でささやく極秘会話を通訳用の通話器から偶然聴き取ってしまう。

極秘会話とは、 国連演説が予定されるマトボ共和国大統領ズワーニをターゲットにした暗殺計画だ。

ズワーニは残虐な独裁者で、シルヴィアの家族も犠牲になっており、彼女は暴力的な独裁に反対する活動家でもあった。

シルヴィアは、極秘会話を聴いてしまったため、身の危険にさらされ、 シークレットサービス(ショーン・ペン)に警護されるが、そんな過去の経歴から彼女自身も監視対象となってしまう。

極秘会話は、彼女にしかわからない言葉であえて聴かせた『陰謀』だったのか?


通訳という職業も、やがて『自動通訳』に代替されていくのかもしれないけれど、稀少言語の通訳は、まだまだ自動化されにくいニッチなお仕事として残っていくのかな?