見出し画像

20210220 あの頃。

私は坂道が好きでハロプロのことは詳しくない。でも大人になってから突然女性アイドルにハマり、仲間たちと出会い、熱くて濃い日々を過ごした経験があるからこの映画は必ず観たいと思っていた。

ー映画館を出てからー
この映画を通じて初めて知ったモーニング娘。の楽曲『恋ing』が頭の中で鳴り止まない。歌ってる人数少なそうだけどユニット曲なのか?藤本美貴の歌声がとても印象的。
この曲名なんて読むんだろう…?
カラオケで友達と合唱したら楽しいだろうな。ふと、高校生だったあの頃を思い出す。今ではカラオケ行きたいって気持ちになることもなくなった。人は変わってゆくものだね。
たくさんの「あの頃」の思い出を胸にしまいながらも、今をちゃんと見つめて"ing"な状態で過ごしていきたいな…。


映画としての感想は、正直思ったよりも…という感じ。アイドルオタク要素少なかったし。
でも私にとっては映画の出来はあまり関係なかったかも。映画を観たことで「あの頃」と「今」を考えるきっかけをもらえた。
せっかくだから、今思い浮かんだことをツラツラと書いて記録に残しておこう。

女性アイドルの寿命は短い。
数年でメンバーが入れ替わるから、同じメンバーで活動する姿を見れるのは限られた時間しかない。だからオタクにとって彼女たちを応援する日々は青春のように儚いものだ。でもその青春の在り方は学生時代とは明らかに違うところがある。それは「この時間がずっとは続かない」っていう自覚が明確にあることなんじゃないかなと思う。だからこそ「彼女たちが放つ瞬間的な輝きを目撃しておきたい!」というものすごい熱量が生まれることになる。

私は2018年2019年の2年間はどれだけ欅坂に時間とお金を費やしたことか。たった2年間だったとは思えない程自分の人生にとって大切なことが詰まっていたように思う。
既に懐かしいなぁ〜。

2021年2月現在、欅坂46は活動休止してしまったしコロナのことも重なって、2018年2019年のように大充実な日々は送れていない。
一時期は月に何度も会っていたようなオタク仲間たちともなんだか距離が離れてしまって。中にはもう2度と会えない人もいるかもなぁ。

でも、今は今でこうして色んな映画を観たり音楽を聴いたりして、自分なりに今までと違う日々の楽しみ方を見つけている。なかなか人と会えない時期だからこそ、自分にとって大切な人が見えてきたり。
常に今が最高!とはいかないけど、今は今で悪くないよねって思える自分でいられるといいな。

映画の話に戻すと、西田尚美さんが石川梨華ファンの女性として出てきたシーンが良かった。大人の女性だって女性アイドルから元気をもらってるんだぞ。なんだか男達の物語ばかりだから、あの場面で女性を出してくれたのは嬉しかったな。

そして石川梨華卒業コンサートのライブシーン。ペンライトを必死に振るオタク達。ピンク色のライトに染まる会場。
やっぱりライブっていいなぁ。溢れ出る熱い想いをペンライトに込めて懸命に振るのも懐かしいなぁ。
欅坂のオタクとしては、緑色のペンライトで一杯になったライブ会場を思い出して切ない気持ちになった。
櫻坂では白色に染まるのだろうか。白ってどんな感じだろう。櫻坂としての"ing"を実際に体感できる日はいつになるのやら。


映画館からの帰り道、YouTubeで『恋ing』を流してたら連続再生で「モーニング娘。カップリング全集」というメドレーが流れてきた。
へぇ〜こんな曲があるんだ。日本の音楽ならではの歌謡曲っぽい郷愁を感じたりして、ハロプロファンの大人の女性が多いというのが少しわかるような気がした。
私は女性アイドルの作られた(と私は感じる)笑顔とかフリフリ衣装がどうも苦手だし、ハロプロに対しても色々な決めつけを勝手にしていた。でも『恋ing』の映像を観て、やっぱり女の子たちが一生懸命何かを伝えようとしている姿っていいなと思った。映画『あの頃』もそうだけど、世の中男たちの青春ものばかりが溢れているから。女だって仲間たちとの熱い青春があるんだぞ。
プロデューサーのつんくによると『恋ing』はベースラインがかなり攻めていると。そこら辺も踏まえてしばらくの間はリピートが止まらなそうだ。

2017年11月、欅坂46のパフォーマンスを初めて目にしたあの音楽番組を観ていなかったら私はどうなっていたのかな。まず絶対転職はしていなかったはず。なんとなくで新卒で入った会社で働き続けていただろう。

そしてたぶん『恋ing』の良さがわからない人になってたな。

アイドルって素晴らしい。いつもありがとう。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

原作者が犬山紙子さんの旦那さんだと知ってびっくり!!犬山紙子さんはハロプロ好きで有名な方だし、好きなものが共通したご夫婦なのか。
花束の麦くんと絹ちゃんを連想しちゃうな…

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?