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底値は買えないけれど、

株を底値で買うことは、偶然以外では不可能なのだけれど、底値の少し後なら「その時点での底値付近」を買えるのは自明だ。買った後、さらに下がるリスクをどう処理するか。つまり、損切ラインの設定、資金管理などのほうが重要だ。ナンピン買いなどは論外。

テクニカル分析を行うことで、底値の可能性が高いポイントは見出すことができる。これは各人のノウハウに依存する。確度の高い予想と、リスク管理。これができない人は、おとなしく積み立て投資していなさいということ。また、損切ラインの設定や資金管理ができない人は、投資自体しないほうがいい。

今週はXLEとTLTを買ったが、XLEはリスクをとって反発を期待した。結果は失敗し、損切ライン(逆指値)で切られた。TLTはおそらく底値か、3番底以内の1つになりそうだと考えている。損切ラインを置いたまま放置+買い増し検討予定。

損切ラインの設定
底値だと考えて買うには小さな反発後に買うわけだから、V字のVの底値直下に逆指値で売りを入れるのが損切ライン設定の常套手段だ。

お小遣いを得るはずが、12000円マイナスって!(笑

XLEは前日の終値(びびりすぎ…笑)を損切ラインに置いたが、この価格の設定値に対する議論はともかくとして、特に今回のようにボラティリティが高い場合、損切ラインの設定は必須だ。XLEはリスクリワードが高いと考えて、底値のシグナル点灯とほぼ同時に投機的に買ったけど、株価の動きが少し難しすぎた。損切にはなったけど、この損失額は、買った時点で織り込み済みなのは当然だ。

書いてて気づいたけれど、レバレッジ商品などで自動で損切ができない投資信託などは、ひどい欠陥商品かもしれない。(暴落→損切ラインをぶちぬく→ちょっとして気づく→売り発注→数日後に売却成立→やばくね?:毎日びくびくしながら、チャートを見るんですか?見たところで、売りの成立までにいくら損しましたか?となる。レバナス投資するぐらいなら逆指値設定できるTECLが数倍マシなのかも?どっちも買わないけど。)

IDECOもそう考えると、年齢と経験を積んだうえでリスク管理できる実力者じゃないと、受け取り数年前まで株をメインで持つのは暴落リスクがやばいのかもなぁ…。全力で米国株か世界株ガチホ!な感じの相場の分析ができない人(これは積み立て効果もあっておそらくIDECOでは最強の1つなんだけど…初心者も資産運用!という国の姿勢は素晴らしい。)は、最後何年かは現金化などのリスク回避も可検討してもよいかも…十分利益を積んでいればOKかもだけど。暴落は勉強になります。

資金管理
TLTはおそらく今回が底か、同じぐらいの底がもう一回来る程度だと「予想」している。予想が外れて損切になるかもしれないが、上記のような損切が発動しなかったとしても、買い場が複数回来る可能性がある。底値を切り上げながらの上昇時に買うのは、精神衛生上、楽であるし好ましいので(逆指値が機能した場合、今回の設定では300ドル以内に損失は抑えられる。)、TLTは本口座だけ5000ドル*3で、最大15000ドルまでは購入してもよいと考えている。当然、債券よりも株が後から上がるので、株の買い時に合わせてTLTは売っていくことになるし、時期によっては、5000ドルしか買わないまま、売りサインだけで全部売却もありうる。TLTを売りたくない時期に株の上昇もありうるし、同時に買えるように、債券のポートフォリオはあくまでサテライト。

ナンピン買いが馬鹿にされる理由
ナンピン買いは資金管理が一見できそうな気がするが、損切ラインの設定がまずできていない。資金管理は、損切ラインをきちんとしたうえでの話であり、損切ラインを設定しない場合、結局リスク管理できないので意味がない。私もコロナショックの時にVYMを70ドル前後(75→65まで5ドルおき。60では買えなかった。2010、2015年の株価のトレンドラインのみで決めた暴挙)でナンピン買いしたが、偶然うまくいっただけの本当に糞な買い方だったと今では本当に反省している。日足で3/17、3/24、4/7の3点しか買い場がないのだけど、最初の点は損切、残り2つで利益を得るのが妥当と、今なら思う。慎重な人なら、週足で見て4/5以降しか、買えない。そもそも暴落局面で買うのがVYMってのが、初心者丸出しで恥ずかしい限りなのではあるが。(このときは、ファンダメンタルの意味も分からず、ポートフォリオの概念自体あまりなかったし、自分の中では高配当株まんせーだった。しかもびびってNISAで買ってない…orz…反省点が多すぎてどうにかなりそうだ。でも、だからこそ本当に勉強になった。)

今回の暴落(と呼んでよいと思うが)は正直、週足以上でしか精緻な分析はしないことにした。無論、買い時と判断したら翌週に日足も見るけど。つまり、損切りラインさえ置いておけば、精緻な分析は週に一度の確認で十分であるということ。それ以上は無駄な労力になりうる。それぐらい、トレンドのスパンが長い。長期投資を言い訳にグロース株をガチホという愚行をしている人は、覚悟したほうがいい。

最後に、NOTEでの投資に関する書き込みが減ってきてうれしい。
株が話題に上らないというのは、まだまだ続落する兆候の一つだし、ポートフォリオを1から再構成できるのは個人投資家の強みなので、利益を最大化できるチャンスが拡大中ということだ。高配当株以外、株は売り払い済の自分にはチャンスしかない。勉強になることも多い。暴落よ、ありがとう。


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