「寿司」はすごい :アイルランド留学【47日目】

いろんな国の人が集まって会話をするとだいたい食べ物の話になりますが、そんなときの「寿司」の便利さはすごいです。

だいたいどこの国でも日本食レストランがあり、寿司を食べることができるため、みんな寿司の存在を知っています。寿司が話題に上がった時に「へ?なにそれ?」みたいなことになることはほぼありません。

それでいて、国ごとに寿司のタイプが違うのがまた良いです。寿司のネタがチーズだったり、寿司が揚げ物になっていたりと、国によって自由奔放にアレンジされているので、「そんなの寿司じゃないぜ〜」みたいな愉快な感じで会話が広がっていくのが、トピックとして非常に優秀です。この当たり障りのない茶番感も良いと思います。笑

もし、「寿司」が存在しなかったとしたら恐ろしいです。私たちは食がテーマになったときに何を話せばいいのでしょうか。

次点で焼肉や天ぷらなどが上がってくる気がしますが、インパクトは格段に下がってしまいます。日本の焼肉と、普通のステーキなどの差異を説明するのも難しいです。天ぷらも、他の国でも揚げ物はあると思うのでいまいちです。

やはりその他のどんな日本食も、「ライスに生魚を乗っけた料理」という字面と見栄えの破壊力には勝てません。それでいて美味しいのだから凄まじい料理です。

誰だか知りませんが、最初に寿司を握った人はもっと讃えられるべきだと思います。「寿司」が存在しなかったとしたら、日本の海外でのプレゼンスはさらに低下していたのではないでしょうか。少なくとも留学生の英語習得度はもっと下がると思います。笑

日本が海外で今後存在感をあげていくとしたら、「食」か漫画やアニメなどを中心とした「エンタメ」だろうという意見をどこかで聞いたことがありますが、確かにその通りかもなぁと思います。この2つのトピックのおかげで、初対面の外国人相手にもあまりコミュニケーションに困ることはありません。

あぁ安い回転寿司でいいから日本の寿司が食べたくなる今日この頃です。

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