快楽と幸福の違い
快楽と幸福は違う。
何気なく読んだ本にそう書いてあり、また一つ自分の中で表現しきれていなかったモヤが晴れたような気がした。
これまでも幸せについては、その時々感じたことを投稿していたが、色んな人の考えを聞いたり、読んだりすると、どんどん感情の解像度が上がっていってスッキリする。言葉ってすごい。皆さん色々考えている。
高級なご飯を食べたり、車を買ったり、可愛い子とデートをしたり、といったお金で手に入る類の喜びはたぶん「快楽」だ。
その瞬間は気持ちいいが、その後ふと虚しくなるのが快楽なのかもしれない。はしゃいだ飲み会の後の帰り道のような。降り注ぐシャワーを浴びた後の肌寒さのような。快楽は長続きしない。
それに対し、内側からじんわりと湧いてくるような暖かさ、心地よさが「幸福」なのかもしれない。
恋人でも、一緒にいてドキドキしたり、刺激をくれる相手は「快楽」を与えてくれるが、「幸福」は生まれないのだ。恋と愛の違いも、これと同義かもしれない。
ただ、快楽だけでは不安だし、幸福だけでは退屈だ。
どちらも満たしてくれるような存在はいないのだろうか。
ある。
そう、「温泉」だ。
入浴した瞬間の快楽、そして芯から温められ、湯船から出た後も続く幸福感。人としての喜びの全てはここにあるのかもしれない。
ということでゴトゴト列車に揺られながら、岐阜県が誇る名泉「下呂温泉」に向かっている。
有馬温泉、草津温泉と並んで日本三大名泉にも数えられている。「温玉ソフト」という名物デザートは絶品だ。
満たされない感情がある方は、ぜひ足を運んでみてはいかがだろう。
快楽と幸福のその先が、この場所にはあるかもしれない。
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