「イスラム」世界を学ぶ :アイルランド留学【49日目】

午前で授業が終わったので、午後からはのんびり読書していました。

この本、かなりわかりやすかったです。やっぱり池上さんすごい。

中東問題については頻繁に報道されているのを見るくらいで、恥ずかしながら、なんとなく物騒だなぁくらいの認識しか持っていませんでしたが、この一冊で理解が進みました。

高校も大学も理系だったため、世界史をほとんど勉強していなかった私には新鮮な情報がたくさんありました。そもそも、ユダヤ教とキリスト教とイスラム教における神が同じであるとか、「世界の終わりの日(審判の日)」がやってくると、亡くなった人も眠りから覚めて天国に行くか地獄にいくか裁判にかけられ、天国に行った時に肉体がないと困るので「火葬」は考えられないとか、めちゃくちゃおもしろいなぁと思いました。

あとは、イスラムの教えを厳格に守るサウジアラビアでは、「映画」すら偶像崇拝にあたるとして、劇場も映画館もないという話はなかなか衝撃的でした。世界中でヒットしているポケモンも、ドバイやサウジアラビアでは、偶像だとして「ハラム(禁忌)」認定されているのも知りませんでした。

一方、同じイスラム教徒でも、トルコ人の友達は普通にNetflixとか見ています。宗派や国によって、かなり考え方が違うんですね。

お酒も、酔うと神を忘れてお祈りをしなくなるから基本的に飲んではダメらしいですが、「知らずにうっかり飲んじゃう」のは大丈夫とのことです。

大学の時、バングラディシュ人のバイト仲間はがんがん飲酒していましたが、あれも「うっかり」の範疇におさまると言うことなのでしょう。笑

テロや内紛についても、それぞれの国内情勢や、アメリカなど欧米諸国の思惑なんかがどう絡んでいるのかも整理されていて勉強になりました。

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国外に飛び出して色んな人と関わりながら、かつこうやって自分一人の時間も確保しながら気になったことを深掘りしていくのは、なんだか面白いなぁと思います。

やっぱり、実際に目にしたり、触れ合ったことがないものをいくら机上で勉強しても頭に入らないですし、そもそもやる気が湧いてきません。

今後どんな仕事をするにしても、どんな人生を歩むにしても、人間社会で生きていくには世界情勢の影響は必ず受けることになると思うので、この留学期間中に、色々知識をつけていきたいなぁ。もっと深掘りしていこう。

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