オフラインのおもしろさ :アイルランド留学【56日目】
便利な世の中になったもので、スマホ一つで世界中の情報に瞬時にアクセスできる。
各国の観光地の写真をみたり、歴史を学んだり、言語を学んだり、SNSでコミュニケーションをとったりできる。こういったことをするために、現地に足を運ぶ必要性はどんどん下がっている。
今後はさらにVRとかも発展していって、家にいるまま海外旅行を体験するのが普通になっていくのかもしれない。
楽しみとしての旅行ならまだしも、留学したり、仕事のために海外にいくことはある意味「時間の無駄」になりつつある気もする。
ただこの「無駄」が面白いんだよなぁとも思う。オンラインでは味わえない楽しみがオフラインの中にある。
先日、イスラム教についての本を読んで、豚肉を食べない、お酒を飲んではいけないみたいな戒律やその背景を学んで、一丁前に理解を深めたつもりだったが、語学学校のムスリムの友達は、「天国いけなくなるから本当は良くないんだけど俺はお酒好きだからもう飲んじゃっている」というようなテンションで、「いやノリ軽いな」と思ったが、この温度感は本を読んでいるだけでは知り得ないよなぁと思う。
毎週ミートアップのイベントにいくと、いろんな人にも出会える。Linuxエンジニアのポーランド人とか、夏季インターンにきているフランス人とか、大学院に進学するための資金作りと英語の勉強をしているベネズエラ人とか、カメラマンをしているスイス人とか、ふらふら各国で移住を続けているリトアニア人とか、いろんな人と話ができるのが本当に面白い。
それが何かのためになるのか、と言われるとわからないが、映画をみたり、友達としゃべったり、歌を歌ったりすることに理由がないように、コミュニケーションそれ自体に価値があるような気もする。遊びやエンタメは「価値のある無駄」とも言えるだろう。
大学の頃の自分はオンラインの情報だけで満足して何も行動できていないことが多かった。もっと早くこのオフラインの面白さに気づけていたらなぁとも思う。
土日の間に、英語の復習してもっと喋れるようになるぞ〜。
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