ひとりで同人誌作ってる人はすごすぎて、変
「本を作る」という行為を、ひとりであたりまえのように0から100までやってる同人作家、つくづく狂ってる。すごすぎて、変。
約3ヶ月前、COMITIA146というイベントにて、初めてオリジナルのイラスト本を作って、販売した。といっても、これまでの人生で描いてきた絵を本っぽく配置して印刷所に発注しただけだから、なんてこたあない。
振り返れば塗り足しが~とか、RGBが~とか、入稿エラーが~とか、そんな苦労はあったけど。まあなんとかなっていた。
そしてイベントが終わると、当たり前のように「楽しかったし次のイベントも参加しよ~!」という気分にさせられてしまっている。新しいイラスト本を、またすぐに制作し始めるのは確定だ。
同時に、イラスト本以外の本も作ってみたいなあと思いはじめた。たとえば、これまでnoteで書いたような文章をまとめたもの。
そうとなったらさっさとテーマを決めて、書きまくらないといけない。
「初めてだし、せっかくなら読んだ人にメリットのあるものになればなあ」という気持ちで、単なる「自分の日記まとめ」みたいなものはやめた。
いろいろ迷って、結局はおいしいものとの思い出について書くことに。30ページ程度の本文のなかで、おいしいものが食べられる都内の店の名前を50個以上出しながら、思い出を連ねた。
これまででいちばん最高だったチキン南蛮の話とか、狂ったようにキャロットケーキを食べまくった記録とか、「日本式洋食レストラン」の肩肘張らなさが好きなんだ、という話とか。
スイーツからモツ鍋まで、あらゆる食べものをテーマに16個の文章を書いていった。
しかしやっと原稿がある程度溜まったところで、もう私の入稿予定日は3日後に迫っていた。私、エッセイ本のレイアウトのことなんてなにも知らないのに。
大慌てでInDesignで段組み、余白設定、レイアウト。この辺からぜんぜん勝手がわからなくて、進捗はまさに「一歩一歩」。
やっとの思いで書き溜めた原稿を流し込む。それから挿絵を鬼の勢いで描きまくって配置して、見出しに目次に、表紙も作って。
細かいとこで言うと、数字とかアルファベットが縦書きレイアウトに対応するように調整したり。
ふつう「本を作る」って言ったら、原稿を書く人、編集する人、表紙を作る人、文字デザインをする人、すべてが分業だろうに。同人作家はあたりまえのようにこれをひとりでやっているのだね。
楽しいけど、おかしいよ。
息切れしながら入稿して……ついに完成品が明日届く。どうなることかと思った。予定よりちょっと早く届けてくれて、ありがとう印刷会社さん。
というわけで、完成した『ドーナツの引力には逆らえない』を2/25(日)に東京ビッグサイトにて行われるコミティア147にて頒布します!!金額は700円を予定しています。
ブースは【東3ホールc08a|呑み屋通信】になります。
当日は、イラスト本「プレイリスト」も販売する予定です。もうひとつの新刊です。
お品書きなどのお知らせは、今後私のXアカウントにて発信させていただくので、チェックしていただけると嬉しいです。
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