マガジンのカバー画像

ちいクラ式 持続可能な地域社会を考える

11
サイボウズで取り組んでいる地域をチームにする取り組みで、以前に取材した記事をnoteに引っ越しさせたものです。掲載日時はnoteに引っ越しした日で元々の日ではありません。 地域を… もっと読む
運営しているクリエイター

記事一覧

時間自由 子連れ出勤可 9割がワーママ、それでも成長する新しい働き方の会社の作り方(3)

※2019年5月28日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 勤務時間も曜日も自己裁量、社員の9割以上が女性で、そのまた9割以上がワーキングマザーという「お掃除でつくるやさしい未来」さん。 社員数人のこの福岡の会社が仙台でだしたFacebook求人広告で最初に応募したのが南さん。条件も何も書いてないともすれば怪しげな広告を読んでどう考えて行動を起こしたのか。 掃除って、自分から進んでやれば気持ちいいものなんですよね。 話し手:株式会社お掃除でつくるやさしい未来 仙台

時間自由 子連れ出勤可 9割がワーママ、それでも成長する新しい働き方の会社の作り方(2)

※2019年5月16日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです ワーキングマザーにとって理想の働き方ともいえる独創的な事業を展開する「お掃除でつくるやさしい未来」の前田社長インタビューの続き。 大企業で優秀な社員を取るのはそう苦労はしませんが、掃除という職種で、しかも福岡の小さい会社が優秀なスタッフを揃えるのって、まじで大変だと思うんです。ところが、前田さんに聞いてみたら、これが全然コストかかってない。 今回は働くということに求めているものに対する認識をいろいろ考えさせ

時間自由 子連れ出勤可 9割がワーママ、それでも成長する新しい働き方の会社の作り方(1)

※2019年5月16日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 勤務時間も曜日も自己裁量、社員の9割以上が女性で、そのまた9割以上がワーキングマザーで、もちろん子連れ出勤可。正社員は数人なのに北は仙台から九州まで事業を展開するすべてが型破りの企業「お掃除でつくるやさしい未来」さん。 「自分が住みたいやさしい地域をつくる」ことをめざして、マンションの階段掃除という単価が安く非効率であまり人気のない仕事を、逆手をとってワーキングマザーにとって理想の仕事に変えてしまう会社がど

跡継ぎ社長がやわらかく会社を変える方法 〜木村石鹸工業〜(後編)

※2019年10月17日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 社員が生き生きと働いてくれるなら、会社の中なんて見えなくてもいいわ!と言い切る木村石鹸工業の木村社長。 前編に続いて、今回はいよいよ事業継承の経営者必見の自社ブランド立ち上げの話から。 ※写真は、木村石鹸さんの自社ブランド「SOMALI」 職人さんが手作業で「釜焚き」して作ってます。 話し手:木村石鹸工業株式会社 代表取締役社長 木村祥一郎さん 聞き手:​サイボウズ 野水 前編はこちらです 若い転職

跡継ぎ社長がやわらかく会社を変える方法 〜木村石鹸工業〜(前編)

※2019年10月7日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 自社ブランドのマーケティングや好調な採用と今や全国の中小企業の垂涎の的となった木村石鹸工業さん。 OEM主体でジリ貧だった町工場を息子が帰ってきて改革して数年間で復活、三重に生産能力10倍の新工場を建設とか聞くと、「社員の半数が辞めていった二代目社長の壮絶な改革劇」とかを想像するんですが、木村社長本人はいたって自然体の人。 こんなゆるい感じで会社って変わるの?という疑問が取材のきっかけでした。 話し手:木

SDGsは会社の未来を創るためのツールとして使えばいいんじゃない?

※2019年6月10日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 昨年あたりから一気に一般的になった感のある「SDGs」(持続可能な開発目標)。 2015年9月の国連サミットで採択された「持続可能な開発のための2030アジェンダ」にて記載された2016年から2030年までの国際目標で、地球上の誰一人として取り残さないことを誓っています。 目的が壮大で長大なだけに、その中身は多岐に渡りちょっと見ただけではなんのことやらと思う人も多く(筆者)、また「環境の話でしょ?」とか「

第1回SDGsアワード内閣総理大臣賞のまちづくり(2) ​〜北海道下川町〜

※2019年4月25日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 旭川から車で北へ3時間。最低気温がマイナス30度という極寒の地にある下川町。今回は将来のまちづくりへの思いを掘り下げます。  話し手:下川町政策推進課SDGs政策推進室 主事 和田健太郎さん  聞き手:サイボウズ 野水 前回はこちら 5年間で人口が変わらずに高齢化率が半減した一の橋地区 最終的にどうなっていたら理想なんでしょう、町として ​私の個人的な思いでもいいですか? ​もちろん ​まず一つ

第1回SDGsアワード内閣総理大臣賞のまちづくり(1) ​〜北海道下川町〜

※2019年4月25日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 旭川から車で北へ3時間。最低気温がマイナス30度という極寒の地にある下川町。その中にある高齢化率50%の限界集落がわずか5年で高齢化率25%に下がる奇跡が起きています。​ それは町の財産である森を60年周期で活用し続ける取り組みに惹かれた人たちの努力の結果です。 第1回のSDGsアワードで内閣総理大臣賞を受賞したこの町の魅力を探ってきました。 ちなみに取材した日の最低気温はマイナス20℃。 駐車した車の内側か

どんな田舎でも毎回100人集まるイベント「地域クラウド交流会」とは?

※2019年8月15日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです ​4年間で22都道府県137回の開催、イベント開催での持ち出しはゼロ、日本全国のどんな田舎で開いてもほとんどが100人以上の参加、80%以上の満足度を誇るビジネスマッチングの交流会がサイボウズが協賛する「地域クラウド交流会」(ちいクラ)。そもそもIT企業であるサイボウズがなぜにこのイベントを協賛しているか?という疑問をお持ちの方も多いと聞いて、今回はファウンダーであるサイボウズ社長室の永岡にいろいろと聞いてみ

「行政アーティスト」という肩書のスーパー公務員(2)~山形 巧哉さん~

​※2019年4月12日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです  話し手:北海道森町 行政アーティスト 山形 巧哉さん ​ 聞き手:サイボウズ 野水 行政アーティストは、過去を記録に残して未来を描く人 前編はこちら ところで名刺が「行政アーティスト」って肩書きになってるじゃないですか。まさかそれって正式な肩書じゃないだろうって思うんですけど、役場の前まで来て「あれ?何部に行けばいいだろう?」ってメッセンジャーで聞いたんですが(笑) 一応本職は総務課の情報管理係の係

「行政アーティスト」という肩書のスーパー公務員(1)~山形 巧哉さん~

※2019年4月12日初出の記事をnoteに引っ越ししたものです 「行政アーティスト」という肩書で、地域の役に立つITサービスを次々とリリースする山形さん「地方にはITに詳しい人材はいない」とは、地方に行ってよく言われることですが、ここまでITサービスを次々と世に出す公務員は東京にだってません。 森町は函館の2つ隣りの北にある人口1万5千人の町ですから、そもそもIT関係者の数もそう多くはないはず。元々ITの専門家でもなく公務員志望ですらなかった地方公務員が行政アーティスト