きらいな女が褒めた赤い靴
昔、同窓会みたいなので、ふだんはかない赤いバレエシューズをはいっていったのね。
そうしたら私のきらいな女が「みさお、その靴すごく可愛いね…私はそういうの履けないから…」って言ったの。
(その女は、わたしのことを下の名前の呼び捨てで呼ぶ。)
あたしはそれで「けっ…」と思って、それ以来その靴は「きらいな女が褒めた赤い靴」になっちゃったわけ。
その女は私が好きだった男をずっと好きだったみたいで、私を脅威として扱うことを(たぶんなかば)きっかけにその男と付き合ったのね。幸が薄そうな