200513

ピアノ男が同世代だと知って、動揺を隠せない。DJ機材の隣にアンパンマンパソコンを置いていたのが未だに脳裏に焼き付いて忘れられない。「アンパンマンパソコンで何できるん?」と聞かれて「国語とマナー」って答えた時の衝撃が今もなお当時のまま残っている。たった一晩で心を鷲掴みにしていったピアノ男…とんでもない男だ…。

制作において、オタクになるというのは最高の状態だと思っている。周囲を置いてけぼりにするくらい没頭するのなんてかっこ良過ぎる。突き抜けた良さを生み出すための最善の策は、オタクになること。これに尽きる。

絵を描いていて、上手い下手とは別に、個としての味を出すことに目を向けないと面白くないなということに気づいた。もちろん基礎力を上げることは自分の表現の可動域を増やす点で必須なのだけれど。その技術を使ってどんなことをしたいのかが重要なわけで、単に上手くなることだけが目的になってしまうと勝ち負けみたいな視点になってしまうので危険だなと思う。

昨晩の配信で、アリムラさんが「自分だけで完成させることで、個性が出る」みたいなことを言ってて、自分の「オタク最強論」に通じるものを感じてめちゃくちゃ良いなと思った。自分の力だけで完成させようとすると、どうしてもクオリティにムラや偏りが生まれるけれど、それが結果として独自性になる。そう思うと制作に対して前向きな受け取り方ができて良い。つい完璧を目指そうとしたり、何でもできる万能さに価値を感じてしまうけれど、表現の場においては心赴くままに動くことに重きをおけるよう気がけたい。


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