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Vol.171 一時帰国を終えてシンガポールへ

シンガポールに来ています。こちらへ来る前、実は3週間ほど一時帰国していて、その足でやってきました。

日本での滞在
今年の2月、ニセコへスキーに行って以来の帰国だったのですが、当時に比べて外国人観光客が爆発的に増えており、とにかく驚きました。東京⇄名古屋間の新幹線グリーン車を利用する機会があり気づいたのは、乗客の大半が外国人で、荷物を置くスペースが足りていないからでしょう、皆頭上の棚に大型スーツケースを所狭しと並べていました。完全にオーバーツーリズム状態で、ハイエンドのゲストに来て欲しいなら、上級クラスがグリーン車しかない状態ではちょっと難しい局面に来ているように感じました。2月に利用した東北新幹線のグランクラスのようなサービスが期待されるところですが、利用者の多い東海道線だとやはり難しいのでしょうか🤔 東京都心も外国人で溢れかえっていて、アジアだけでなく西洋人もかなり多い。前回2月とは様変わりで、購買欲や探究心に溢れる外国人たちを前に、街を歩いていても心なしか日本人の肩身が狭くなった気さえしました..😅

さて、今回の帰国では2つの用事、つまり(1)新たな眼鏡の作製と(2)冬物コートのお直しを済ませてきました。

特別感のある空間で眼鏡作製

(1)初めて999.9(フォーナインズ)でお願いしました。銀座本店に予約制のプライベートサロンがあり、スーツのオーダーメイドのように、個室で親身に相談に乗って頂きながオーダーする事ができます。東京は、世界トップレベルの洗練度と接客レベルを誇る街だと改めて思います。最近はここのお店も台湾を始め外国人の来店が多く、週末などはウォークインだと何時間も待つそうで、そんな中プライベートサロンは彼らにも大好評だとか。仕上がりが楽しみです。

(2)長いこと使っているプラダのコートをお直しに出しました。と言ってもプラダでお願いした訳ではなく新宿伊勢丹です。以前に同じくプラダの革靴をここへ直しに出したことがあり、職人技に感銘を受けて以来、何かあればいつもここにお願いしています。普段の東京滞在では、日本橋〜銀座と六本木・麻布界隈くらいしか訪れず、新宿のメンズ館を訪れたのは久々でしたので、各フロアを周ってみたところ、ここも外国人観光客で賑わっていました。先の999.9と同じく、正に洗練と言う言葉がピッタリで私もワクワクしました。例えばバンコクに数多あるデパートと何が違うんだろう🤔と考えてみたところ、品揃えそのものに加えて特徴的なのは恐らく陳列の仕方で、ブランド毎の独立店舗に入らなくても、同じフロアに様々なブランドのアイテムが置かれていて実物を比較しやすい。つまり決め打ちではなく、意外な発見の悦びに恵まれているように感じました。

シンガポールへ
今回はスケジュールの関係で名古屋から飛びました。前泊は空港直結のセントレアホテル。

空港直結で便利

シンガポール航空(SQ)がセントレア⇄シンガポール便を運航しています。但しSQと言えば ”Book the Cook” と呼ばれる事前の食事予約サービスが人気なのですが、残念ながら名古屋便での提供はありませんでした。 また、いつもはエアバスA350を利用する機会が多いSQも、今回はドリームライナーでの運航です。

前菜はシンガポール名物のサテー

SQクオリティで特に不満もなく、スムーズに到着。入国はKLと同じく事前にアライバル・カードをオンライン申請すれば、自動ゲートを利用でき秒で入国です。ところでいつもバンコクから来る時は、向こうでAISのツーリストSIMを買って来るのですが、今回は日本からのフライトで、かつ現地の電話番号も必要だったのでe-SIMではなくチャンギ空港のカウンターで買いました。驚いたのがその価格で、昔は確かS$20 (シンガポール㌦)もあれば買えたのが、どこのプロバイダーもなんとミニマム$S50。しかも前回6月に訪れた時は1シンガポール㌦=100円ちょっとだったのが、今は110円を超えており5,500円かかった計算です。日本から旅行でいらっしゃる方でe-SIMで事足りるなら、そちらをお勧めします。

今回はアンダーズに滞在

シンガポールでの滞在
こちらへ来て一週間が過ぎ、外食の価格帯もだいぶ分かってきました。例えばお昼とかに街中の洋食屋さんや和食のランチを食べると大体S$35前後、夜は仲間とよく火鍋を食べに行っていますが、ワインのボトルを一本頼んで大体ひとりS$150~200、そのあとウィスキーバーでスコッチや日本のオーソドックスな銘柄を2~3杯飲んでひとりS$100ちょっとが平均の支払いです。円で考えるとランチ4,000円弱は少々割高に感じますね。特別良いものを食べている訳でもありませんが、やはりお金のかかる国です。

サンテックにあるウィスキーバー。
コレクションで響50年が置かれていました。

では、お金を出せば満足度は格段に上がるのか?と言えば必ずしもそうではないようです。これはこちらで暮らすイギリス人の友達に聞いた話で、最近お子さんの出産にトップクラスの病院個室を利用してS$25,000かかったと嘆いていました。彼の家族はバンコクにも家があって、そちらで前回の出産に利用したバムルンラード病院(タイトップクラスの私立病院)と比較すると5倍の価格だそうです。それにも関わらず満足度はバムルンラードに圧倒的な軍配が上がると。また、ある時はお子さんの怪我で緊急外来を訪れたにも関わらず何時間も待たされた経験もあるそうです。もちろんシンガポールだけに医療水準そのものは高いのですが、これらの話からシンガポールならではの事情が浮かび上がります。
まず、出産時の相対的に低い満足度は、医師そのものではなくサービス事業体としてのホスピタリティの欠如に起因しています。これは私も今回改めて感じているところで、特に日本で生まれ育ち、一般的にホスピタリティ精神があると形容されるタイから訪れると尚更で、飲食店や高級ホテルでも笑顔に接する機会が少なかったりと、概して言えばプラクティカルで仕事をするには最適な一方、効率性や合理性に振り切っている節は多々あります。続いて緊急外来については、都市国家ならではの “医師のなり手“ 問題で供給が十分でないのではないか?と彼は考察していました。翻って先のバムルンラードで医者が足りていない状況は(コロナ禍でもなければ)あまり想定されず、要は多めの配置で常時スタンバイしているので、私なども昨年の3針縫う怪我で夜間の緊急外来を訪れてもすぐ処置してもらえましたし、普段体調が悪くて仮に予約なしのウォークインで訪れても大体何とかなります。

マーライオン(父)はお休み中でした。

今回いつもより少し長めのシンガポール滞在で、ゆっくり段取りできて良かったのですが、総合的に考えると、やはり私が暮らすならゆるいホスピタリティのバンコクなんだなぁ… と自分で改めて納得しています。1週間ちょっとの滞在を終えて、そろそろバンコクへの帰路につきます。

*******Disclaimer*******
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