ミニ物語「金持ちお嬢の猫」
金持ちお嬢の猫
私は金持ちお嬢である。
大きな屋敷に住んでおり、何人かの召使いがいる。
そして、通称「お嬢様学校」と呼ばれる小学校に通っている。
習い事といえば、ピアノと塾、水泳、英会話に体操、習字、もろもろである。しかし、習い事が多すぎて、友達と遊べない。
習い事は、なにか大切なものを私から奪っていってる気がする。
そんな私の楽しみは、お家の3匹の高貴な猫ちゃんと戯れることである。
習い事から帰ってくると、3匹は玄関でなにか井戸端会議をしているようだ。
「にゃーーーーにゃーーーーーーーーー」
「にゃーーーーにゃーーーーーーーーー」
「にゃーーーーにゃーーーーーーーーー」
「にゃごにゃご」
「にゃごにゃごにゃごにゃご」
3匹とも体毛はよく手入れされており、美しい毛並みをしている。そのうち1匹はカーペットに後ろ足をたたんでお座りしている。その背筋はピンと張っており、その整った姿勢から、大変よく躾されていることが見て取れる。
やがて残りの2匹が、こちらにやってきた。その歩き様はまさにパリコレのステージを歩くモデルさんのようで、優雅かつ洗練された足取りである。
2匹がにゃーにゃ―と甘えた声を出した。おそらくお腹がすいているのだろう。
それにしても、なんという圧倒的上品さ!!優雅さ!!そして、犯罪的可愛さ!!
どうしたのー?お腹がすいたのー????なでなでなでなで
すぐにご飯持ってくるからー待っててねー、良い子にしとくのよー
「にゃーーーーにゃーーーーー」
「にゃごにゃご」
私は猫の餌を取りに走りながら、将来この猫たちのようにお上品で優雅で、可愛い女性になるのよ、と心に固く誓った。
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そんな私の楽しみは、お家の3匹の高貴な猫ちゃんと戯れることである。
習い事から帰ってくると、3匹は玄関でなにか井戸端会議をしているようだった。
「ちょ、まっ・・・やっべ」
「おまっっ、どしたっっ?!」
「も、もれそう・・・、しかもおっきいほう」
「おまーーーーーーっっwwwwwしかもおっきいほうwwww」
「え?玄関のカーペットにばれずにおもらし選手権開催?」
「カーペットにばれずにおもらし選手権開催でーーーーーす!!どんどんどんどんパフパフパフパフわーーーーーーいwwww」
「よっしゃーーもらすでぇぇーーーー、見とけよおまいらっわいの雄姿をwww」
3匹とも体毛はよく手入れされており、美しい毛並みをしている。そのうち1匹はカーペットに後ろ足をたたんでお座りしている。その背筋はピンと張っており、その整った姿勢から、大変よく躾されていることが見て取れる。
やがて2匹が、こちらにやってきた。その歩き様はまさにパリコレのステージを歩くモデルさんのようで、優雅かつ洗練された足取りである。
2匹がにゃーにゃ―と甘えた声を出してきた。おそらくお腹がすいているのだろう。
「お、がきんちょ帰ってきた!!」
「腹へったーー、がきんちょはよサーモンくれwww」
「ずるい!わいもわいも、にゃーーにゃーーーー」
「にゃーーにゃーーー、おい、なんかくさいぞ、だれや漏らしたん」
「それ、わいんごーーーーーーーーwwwwww」
「くさすんぎお鼻天国行き特急発車ンゴゴゴゴーーーーーwwwwwしゅっぽっしゅっぽっしゅっぽっしゅっぽっしゅっぽっwwww」
私は猫の餌を取りに走りながら、将来この猫たちのようにお上品で優雅で、可愛い女性になるのよ、と心に固く誓った。
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