うさじい /ノマドワーカー

札幌市出身。2012年に金沢へ移住してきました。さらに2021年5月に小松市の山里、大…

うさじい /ノマドワーカー

札幌市出身。2012年に金沢へ移住してきました。さらに2021年5月に小松市の山里、大杉町に引っ越しました。マガジンは自分の興味あるテーマの整理に使っています。

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ヒコーキが飛ぶ、“ホント”の理由。

【初投稿】2021年1月に『note』デビューいたしました。どうかよろしくお願い申し上げます🤲 @ 数年前のエピソードである。 正月明けの新千歳発、関空行きの出発ロビー。 待合いシートで隣合わせた少年の会話が耳に入ってきた。 「サイトウさん、ヒコーキってどうして飛ぶか知ってる?僕、知ってるよ。ホントはね、ジェットエンジンからゴォーって、すごい風が吹いて飛ぶんだよ。」 林檎のような頬っぺをした少年。 5歳か6歳くらいだろうか。。 「飛行機が飛ぶ理由」について、一

    • 【小栴檀草の小宇宙】〜ブリューゲルの森はぼくの学校〜

      @ しっとりと朝露を含んだ森の小径を歩く。 ふと路端に一輪のコセンダングサ (学名: Bidens pilosa var. pilosa)が風にそよいでいる。 花期は9月から10月。先端に棘があり衣服などに付きやすく、ひっつき虫と呼ばれる一種である。 一輪だけ在るのは、きっと森の小動物か村人が此処に種を運んだのだろう。 小さき花弁は朝露をたたえ、朝の陽をうけ控えめに輝いている。 @@ 先日は夜空に59年ぶりに地球へ大接近している木星の輝きを見上げた。 地球も他の惑

      • 【シアワセモノ】〜里山での農的生活2年目に突入〜

        🌾 今年も田植えが無事終わり、これから草取りがはじまる。 大杉町に移住し、友人の自然農法の稲作(ピロール栽培米)手伝いも早2年目となった。 米づくり以外にも、林業手伝いや大杉谷川漁協の仕事などこの一年、初めての体験ばかりだった。 金沢でもそうだったが、大杉で私はたくさんの友人に恵まれ、里山暮らしの日々はほんとうに楽しい。 ♨️ さらに、3ヶ月前からは週末を中心に山中温泉の老舗旅館「胡蝶」で働きはじめた。 仕事は玄関前清掃、大浴場と部屋付き露天風呂の清掃、庭の手入れ、

        • 【私の万年筆コレクション】〜ブルーブラック色の想い出とともに〜

          年末の大掃除で押し入れの文箱から、ひょっこり懐かしい5本の万年筆が出てきた。 私は昭和38年生まれだが、我われの世代は万年筆に親しんだ最期のジェネレーションかも知れない。 たとえば中学や高校進学のお祝いに、親戚から万年筆を貰った御仁も多いのではないだろうか? 当時、男子学生への入学祝い品は自動巻き腕時計や万年筆、そして図書券が一般的であった。 そして私と万年筆との初めての出会いも、中学一年の春だった。 旺文社の学習雑誌『中一時代』の年間購読予約の景品だった、「ルネ・

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        • うさじいの【まだ校正中】
          15本
        • 【山猫山荘ヒキコモゴモ】
          4本
        • 【映画を観た。】
          4本
        • 【工芸とアートのあいだに】
          2本
        • 【サラメシヲパクリ】
          5本
        • 【建築サブノート】
          6本

        記事

          【大自然からの贈り物】

          〜産卵のため帰ってきてくれた、鮭の娘たち〜 @ 生まれも育ちも北海道の私にとって、鮭はもっとも親しい魚である。 おにぎりのタネは大人になったいまでも、塩鮭と筋子がいちばん好きだ。 料理上手の母はふだんの食卓でもサーモンムニエルやチャンチャン焼きなどの美味しい鮭料理をつくってくれた。 とくに母のイクラ醤油漬けは絶品で、それを手巻き寿司で頬張るときの至福。 今年の秋も送ってくれ、私は自然農法で自分で初めて育てたコシヒカリの新米にのせ食べた。 @@ 鰤が北陸の人々にとっ

          【大自然からの贈り物】

          【コオロギを愛でる。】〜映画『ラストエンペラー』・『こころの湯』のこと。。〜              

          *  渓流釣りの生餌として、コオロギを飼い出してから今日で3日目。毎日、美しい鳴き声を楽しませてくれる。とくに中秋の晩、その音を聴きながら「加賀の月」ひやおろしで一杯飲ったが、なかなか風情がでた。そういえば小学生の頃、コオロギを飼い卵で越冬させ、春に孵化させたこともあったっけ。私はいつから、コオロギを愛でることをやめてしまったのだろう? ** ハナシは変わるが、映画『ラストエンペラー』(1987、ベルトリッチ監督)の印象的なコオロギのラストシーンが忘れられない。清国最後の皇

          【コオロギを愛でる。】〜映画『ラストエンペラー』・『こころの湯』のこと。。〜              

          【ぴかぴかのランドセルに寄せて。】

          〜小学校入学式のちょっぴり、苦い思い出〜 今日は市内のあちこちで、ピカピカのランドセルを背負った可愛い子供たちと、幸せ一杯の親御さん達の姿を目にした。 すがすがしい青空のもと美しく開花した桜。まことおめでたき、春の情景である。 @ 私の場合、息子の新一年生の入学式に苦い思い出がある。その晴れの日に、なんと息子の上履きを家に忘れてしまったのだ。 あいにく母は父の病院への付き添いのため、家をあけていた。 ひとりで学校の下駄箱で待つよう息子に命じ、私は上履きを取りに全速

          【ぴかぴかのランドセルに寄せて。】

          あの春の海を忘れない。

          〜死者は善き世界への使者なり〜 * 10年の歳月が過ぎた。 「わたし達は何を学び、何を成せたのか?」 同様に収束がなかなか見えないコロナ禍のいま、すべての日本人に突きつけられた問いだろう。 * * 変わらぬ事実は、荒ぶる自然の破壊力の前に人類の科学技術などまったく無力なことだ。 自然に対する畏怖の念と感謝の心を忘れたときふたたび、人類には手酷いペナルティが与えられのかも知れない。 天地はいまも創造され続け、繰り返す地震も津波もその荒々しい過程のごく自然の出来事。

          あの春の海を忘れない。

          少年と犬。

          【ジョン・走る】(九谷陶板画) 戸出雅彦 作  〜@金沢西病院 1fロビー常設展示〜 ときどき通っている病院のロビーに飾ってある、大きな九谷焼き陶板画。 見ているだけで元気をもらえる楽しい作品で、通院の子ども達に人気がある。 今日も作品の後ろ足を撫でていた子どもが、触るんぢゃありません!と母親から叱られていた。 こんなコロナ禍の状況だからこそ、病院の雰囲気を明るくする「アートの存在」はとても大切だと思う。 @@ 青空を駆け巡り愉しげに吠えているジョンは、作家が子ども

          アレに効く?夜の大人のスパイスカレー

          【今日のサラメシ】 カレーとお酒「ゲッコ洞」(金沢市茨木町) 《ココナッツ・シーフードカレー》 新天地から来た男が作る、“官能的”な味わいの、夜のカレーである。 数名の美人ブロガーが先週、このココナッツ・シーフードカレーを取り上げたおかげで、一気にオーダーが増えたそうだ。 さすが、影響力抜群! オヤヂ達我らが永遠のアイドル、アスカリンである。。 以下、フードアナリストあすかさん の「食レポ」が素晴らしく良いので、そのママ引用させて頂きます。(ペコリ) “具はエビ

          アレに効く?夜の大人のスパイスカレー

          雪の恵みと山と森といのち

          【大杉江戸古民家の里創生プロジェクト】 〜 3年ぶりの大雪に思うこと〜 築170年の古民家をホテルにリノベーションするプロジェクト。 年末から年はじめにかけて、3年ぶりの大雪となった大杉。 今週末はまた、ふたたび大雪らしい。 雪すかしには少々ウンザリだが、やはり雪は“天からの恵み”である。 雪の代わりに、雨が降れば良いということでは決してない。 雨は地層表面をすぐ流れてしまう。 しかし積もった雪は春先、ゆっくり溶け地層深く浸透する。 こうして山は水を蓄える。

          雪の恵みと山と森といのち

          Under Construction

          〜サヴォア邸〜 (ル・コルビジェ設計 〜ファンズワース邸〜 (ミース・ファン・デル・ローエ設計 1951) 休日のお篭りワークにぴったりのLEGO アーキテクチャ・シリーズ。 やはり「名作」はLEGOであっても、「名作」である。

          Ice Cream と Wafersの美味しい関係

          【今日のお三時】 @喫茶フローラ (小松市小馬出町) 《バニラアイスクリーム》 # “昭和な” 喫茶店メニューによくある、アイスクリーム。 以下の3ポイントが揃っていて欲しい。 ❶いぶし銀のステンレス製、あるいは目に涼しげなガラス製「脚付サンデーカップ」 ❷少し丸みを帯びた四角形の「アイスクリームスプーン」 ❸バニラアイスをドーム型に盛りつけたら「ウェハース」を一枚添える ## 子供の頃、〆にウェハースを食べるのが好きだった。 好きなものを最後に残してお

          Ice Cream と Wafersの美味しい関係

          W炭水化物なのに、サラサラ濃旨っ!の職人技。

          【今日の一麺】 煮込みうどん「七味屋」(金沢市福久町) 《おじや饂飩》 @ 富山は《モツ煮込み饂飩》の「糸庄」。 金沢は《おじや饂飩》の「七味屋」。 富山 vs 金沢。 冬の風物詩、鍋焼き対決。 モツ煮込み饂飩とおじや饂飩は、鍋焼きの両横綱である。 きっとここまでは、誰も異論が無いと思う。 しかしさらに《カレーうどん》を加えてしまうと、話がヤヤコシクなる。 高岡市の「吉宗」よりも下新町の蕎麦屋「くら」が旨いとか、長土塀「大黒屋」のカレー鍋焼きが絶品だとか、最

          W炭水化物なのに、サラサラ濃旨っ!の職人技。

          いるかホステルへようこそ

          【SHORT STORY】 『裸足の三つ編みの少女をめぐる冒険』 @いるかホステル (富山市 奥田新町 ボルファート富山3f) # その日は富山駅近くのホステルに泊まることになった。 「いるかホステルに、ようこそ。」 フロント係の三つ編みの少女が、裸足で僕をルームへと案内してくれた。 彼女の後ろ姿をその間、僕はずっと眺めていた。 貝殻のピアスがユラユラ揺れる彼女の綺麗な左右の耳は、完璧なシンメトリーだった。 「迷路のようなホテルですから、お気をつけてお過ごし

          いるかホステルへようこそ

          言葉は要らない。想いはかけ巡る。

          【才能溢るる若い二人を応援したい!】 〜「Alvorada アルボラーダ(夜明け)」〜 @「もっきりや」(金沢市片町柿木畠)2020.08.23 出演:Dois:Pontos どいっしゅ ぽんとしゅ  / 高雄飛(p) , エマ・アルカヤ(fl) @ ポルトガル語で「点と点」、すなわち記号の「 : (Colon)」。 さらに英語の「香り」を意味して名付けたという、新進気鋭のDUOユニットである。 繊細で叙情的、かつ情熱的な二人の音楽世界。 聴く者の心のな

          言葉は要らない。想いはかけ巡る。