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【ぴかぴかのランドセルに寄せて。】

〜小学校入学式のちょっぴり、苦い思い出〜

今日は市内のあちこちで、ピカピカのランドセルを背負った可愛い子供たちと、幸せ一杯の親御さん達の姿を目にした。

すがすがしい青空のもと美しく開花した桜。まことおめでたき、春の情景である。

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私の場合、息子の新一年生の入学式に苦い思い出がある。その晴れの日に、なんと息子の上履きを家に忘れてしまったのだ。

あいにく母は父の病院への付き添いのため、家をあけていた。

ひとりで学校の下駄箱で待つよう息子に命じ、私は上履きを取りに全速力で家へと走った。往復3キロメートルほど。。

心のなかで息子に詫びながら、自分のドジさ加減に胸が張り裂けんばかりの思いで、走り続けた。

革靴に背広姿でのマラソンは、後にも先にも初めてのことだった。

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ヨレヨレになって学校に戻ると、ぐっと涙を堪えている面持ちの息子と、優しげな女性の校長先生が下駄箱前にいた。

他の子供たちと親御さんは、とっくに教室に入っていたから。。

そんな息子も明日、札幌で高校三年の新学期を迎える。。

忘れ物するなよと、いま電話で話したところだ。(・_・;