部下への指導力がない
人事評価というのがあります。
私は、中の上くらいの評価が多かったです。
今はもう評価を気にせずいます。定年退職しましたから。
でも、どんな評価をされたか時々思い出すんですよね。
人事評価については上司から講評があります。まず初めに、よくやってくれていると言うのが、上司たちの礼儀のようでした。
次に本音が出ますが、部下への指導力が欠けるという評価を受けたことがあります。
わからないでもないです。数少ない部下でしたが、あまり指導しようと心がけたことがありません。
さて、私は何を心がけて仕事をしてきたのでしょうか?
はじめは、特段の心がけなどなく毎日の仕事に追われていたような気がします。
次に、一日でできる仕事を二日でするにはどうしたらいいかを考えるようになりました。ある仕事を一日で済ませてしまうと、また新しい仕事が来て忙しくなりますから。
こんなことをしていると能力を疑われそうなので止めました。
次は、上司から仕事を怠けていると思われて、いちいち細かい指導をされないようにし、仕事をバンバンやって上司からできるやつだと思われて、スジ悪案件を任されないようにすることを心がけました。
この心がけでかなり乗り切ってきたと思います。
そのうち新しい心がけをみつけました。
新しい部署に配属になり、関連部署の課長に挨拶に行った時の事です。
そちらの課と自分の課の遊撃手として仕事をしますというと、その課長は、遊撃手というよりボランチだなとの返事がありました。
守りとしてボールをとり、攻めにつなげるという指示と理解しました。
先の課長の課が中心となるプロジェクトで、私も関連部署の人員として参画しました。
人が気が付かない点に注目し、全体の成果につなげるという仕事の仕方をしてみました。所属の守備範囲を意識せず仕事をすると快適です。
ボランチはいいなと思いました。
ある時、自分の役割はこれだと気づいたことがありました。
ある課に大型プロジェクトが持ち上がり、他の部署から応援を募っていた時です。
その課の知人から、声がかかりました。何すればいいのとの私の問いに、
いなちゃん、いてくれるだけでいいんだよ。
これだと思いました。ここで思いついた仕事の心がけは、カタリスト。つまり触媒、周りを生き生きさせる役目です。
究極の仕事の心がけは「カタリスト」。いるだけで仕事になることでした。
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