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「ミニマム」について

こんにちは、Nollです。
多分、最初の設定の時に本に関することが多かったからかもしれませんが、読んだ本について書いてみませんか。という趣旨のnoteからのご提案が多いのに、あんまり本の事を書いていないような気がするとふつふつと思う今日この頃です。
古典は読んでいる間はのめりこんでいてあんまり覚えていないですし、いざ書こうとするとえっとなんだっけと良くなります。

さて今回はミニマム、身の回りの最小化について書いていこうと思います。お恥ずかしい話、私は片付けや模様替えというものが大変苦手でございます。部屋のスタイリングが上手な方のやカタログのモデルルーム見ると「おお!」と思います。ですが、自分の実生活ではこうはならないだろうなというのを承知しているので、どっちかというと「断捨離」をスタートするきっかけになりました。不要に思うものをとにかく手放していって、部屋からぐんと物がなくなりました。一気にするのは難しかったので、多少時間を要しました。

勢いよく掃除をした結果、部屋が広く(一番何もなかった時の状態に戻っただけなのですが)さっぱりしたと感じるようになり、必要な物の場所が分かり易くなって探す手間がかなり省けて、散らかりにくくなりました。あと断捨離をしてみて、掃除のしやすさが段違いでした。物が減った分、よける手間がなくなって埃も取り易くてびっくりです。小物も本当に使う分までに絞って収納したら、まあびっくりなくらいさっぱりしました。かといって減らしすぎるとどこかのタイミングで二度手間になってしまうので、慎重第一なのは外せません。

方丈記で移動可能な家で過ごしていたとき、家や周りには本当に本当に最小限のもので生活して好きな琵琶と琴は必須で一緒に持ち運んでいたり、エピクロスは隠れて生きるをモットーとし必要な物ごとに目を向けながら友人との語り合いを日々の糧に生きるように心がけたりして生活をしていたのだそうです。また、それに憧れた吉田兼好も隠れ庵で気ままにあったそうで。別作品でフランス文学の椿姫でマルグリットが贅を尽くした生活より倹約的で自然に囲まれた生活の方がより豊かに暮らせたり、今のところミニマムを心がけて悪くなった例は見ておりません。(マルグリットには一時的にも一緒に住む相手がいましたが)
もちろん、各々に事情はありますが、今挙げた人たちはどっちかというと結構裕福な立場にあったけれども、業界のいざこざに巻き込まれて、それを抜け出すために生活の在り方を根本から変えたというのは共通している気がします。それはもうかなり過酷だったと思います。でも、それさえ乗り越えてしまえばどの記録も自己充足の点においては無敵だったようで本当凄いですね。

一番驚くべきだったのは、思考もすっきりしたことです。例えば、あれっどこだっけと場所に悩んで物をひっくり返して探していたのが、ぱっと決めたところにすっすすと出し入れできるようになって、かさばらなくなって後片付けしなくていいことに感動しました。


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