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言霊を感じる『一人一役全員主役』『努力は報われず正義は滅びる』『文句も言わずに黙って働く機械の部分品』

 この夏に甲子園出場の広陵高校野球部が掲げている『一人一役全員主役』、数学者の秋山仁が赤旗日曜版でのインタビュー記事で語った『努力は報われず正義は滅びる』、フォークシンガー岡林信康初期のヒットソングである「くそくらえ節」の一節『文句も言わずに黙って働く機械の部分品』には、共通した言霊を感じる。言葉から受ける印象は、直感的に『一人…』は陽な印象で肯定的、『努力…』と『文句…』は隠な印象で否定的なフレーズである。
 理科大の秋山仁先生の名言『努力は報われず』と確信して言えるのは、努力を続けてきた人のみである。たゆまぬ努力もしたことない人が、軽々しく『努力は報われる』と言うな!である。高校野球であれば、努力を重ねた部員全員がみんな選手になれるのか。努力=全員レギュラーが、100%の=ではないことはよくわかっている。時にイクゥオール100%=でないので、心理的に不安定であり、精神的に落ち着かない。そのような状況においても、努力の大切さを説いているのが秋山先生である。この心理的な大きな不安の中で、たゆまぬ努力を重ねた人のみが言える言葉である。note掲載にあたり、このフレーズについて調べましたが、ネット上では見つけることができませんでした。平成6年頃の記事との記憶があります。
 「そくらえ節」の歌詞『…機械の部分品』についてはよく語られている。部分品が一所懸命に働かなければ、全体として機械は有効な仕事をすることはできない。『一人…』は地味な私でも何か元気が出てくる。黙々と働いていてきたことが注目もされず、何の役にも立たず、立身出世もなくただそこにいるだけの私でも、チームの一員として頑張ることができた言葉である。これらも努力の大切さを説いている。何か社長さんの訓示のようになってしまいましたが「努力あるのみ」です。
 人々には多種多様な生き方がる。他人からの言葉で傷つく人も存在するし、勇気づけられ人も存在することは事実である。言葉には霊がある。目に見えない不思議なものがある。


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