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法人化してよかったと思うこと

前回のnote「なんでフリーランスじゃなく法人化を選んだか」の続きです。

正直、うちくらい小さい会社だとフリーランスの方とやってる仕事も規模も売り上げもそんなに変わらないと思います。

昔は「株式会社」と言ったら、ちゃんと社員が数名いて、一人がダメになっても他にフォローする人がいるというような安心感があったかと思います。が、今は一人事業主も多いです。そうなると、別に株式会社だからって何か相当な保証があるわけじゃないですよねーと。

「株式会社」というものが持っている信頼感

先も言いましたように、今や少人数でやっている株式会社は非常に多いです。

というのも、昔は株式会社を立ち上げると言ったら、最低資本金が1000万円必要でした。だけど、2002年法律が変わり1円でも立ち上げられるようになりました。

そのおかげで、これまでだったら少人数で資本金が少ないところは難しかった起業がしやすくなり、起業率も飛躍的に伸びました。

今では、少人数もしくは一人事業の場合、フリーランスと対して変わりはありませんし、資本金も昔は1000万円用意できるところはそれくらい力があるとされていましたが、今や1円でも作れます。

なのに、未だに大手との取引だと「株式会社がいい」と言うところがある理由はこれだと思います。

社会的信用が高い

株式会社は、毎年決算を行なっています。

故に、この会社が危ないかどうか、そろそろ消えそうかどうかもそれでわかります。公開義務は絶対あるわけではないのですが、必要であれば開示するものがあるので、大手との取引ではたまに決算書の提出を求められます。

それをみたら、この会社が今どういう状況かすぐにわかるので、ざっくり言うと会社が火の車になっていてお金を持ち逃げしないかとか、制作途中で倒産したりしないかとか、そういうところを見ているのでしょう。

なので、決算書が赤字続きだったらおそらく仕事ももらえないんでしょうね。

今では、株式会社という枠組みにはまっている人より、フリーランスとかスタートアップといった若くてスピードやアイデアを持った人と組んだ方が斬新なサービス開発ができることを期待して、株式会社でないところと仕事したいというところも出て来ているので、もう少ししたらこういった信用も薄くなってくるでしょう。

ただ、今のところはそんな感じで株式会社であることで大手との仕事もたまにできているので、それは株式会社にしてよかったなと思う点です。

あとは、税金対策以外ではこれが「株式会社にしてよかったこと」かもです。

心理的に「遊び」や「サークル」のノリではない感を出せた

別に法人化してなくてもチームとしてうまくやっているところもたくさんありますし、これはほんとに人によりな部分だと思いますが、うちの会社の仕事のやり方が、社内に社員を多く抱えず外部メンバーを充実されることで、様々な案件に対応するやり方をしています。

そうした時、フリーランス同士だとどうしてもサークルのノリといいますか、プロジェクトメンバーとして結束が弱いような気がして。

これは、チーム側の私もそう感じますし、クライアント側もそう感じるところは少なからずあるかなと思っています。

ここのチームはだれが一番のリーダーなの?

誰がまとめて、何かあった時誰が責任をとるの?

みたいな部分が希薄になる感じがして、チームリーダーだけはちゃんとした法人という形を取り、他のメンバーはそれぞれが専門家という扱いで編成した方が、安心感があるのではと思いました。

正直、社内だけで仕事を回していないということに、若干抵抗のあるクライアントさんはいます。

その気持ちもわかるのですが、社内だけのメンバーで構成しないメリットの方がはるかに大きいと思っています。

最後に

そんなわけで、うちの立ち位置としてはプロジェクトリーダーの立場になることが多いので、法人化してよかったと思っています。

他には、上場させたら外部からの出資も〜などもありますが、それはまだまだうちは足下にも及ばないです。

「信用してもらいながら、自由に働きたい」という理由で、法人化かつ小規模というスタイルが、今は一番自分にあっているなと思っていますが、別に法人化=社会的地位が高いとかそういうことは、今の時代はそんなにないと思いますので、法人化するかどうかの一番は、自分がどういう働き方をしたいかで決めればいいと思います。




日々ラーメンを食べることができたらそれだけで幸せです。