🗂️ Design Materials：無駄な情報の断捨離、レジュメは映画の予告編のようなものと考えるべき

皆さんは、1ページ・レジュメという言葉をご存知でしょうか？

💡「英文レジュメ（英文履歴書）」（CV /Resume）とは 英文レジュメは、日本の一般的なレジュメと職務経歴書を合わせた形式のもので、レジュメとも呼ばれています。 

レジュメは映画の予告編のようなものと考えるべき

1ページ・レジュメとは？
レジュメの長さは、候補者の種類と経験のレベルによって異なりますが、一般的にレジュメは映画の予告編のようなものと考えるべき、というコンセプトで、数年の実務経験のある方や、就職活動を始めたばかりの方には、1ページのレジュメが進められています。10年以上の経験があるり、それに関連する専門的な業績がたくさんある場合にのみ、1ページより長くなる可能性も出てくると言われていますが、こちらではレジュメを1ページに収めたものが好まれています。

今回は個人のレジュメを作り直す上で、1ページレジュメの利点、作り方のポイントを調べていきたいと思います。またそのテンプレートもシャアさせていただきたいと思います。

レジュメは1ページにする必要があるのか？

ほとんどの候補者には1ページのレジュメが最適だと言われています。新卒採用のレジュメを書く場合、または職歴が限られている場合は、1ページのレジュメ、関連するスキル、業績、および実務経験を要約できます。

理想的なレジュメの長さは、経験のレベルと応募する業界によって異なります。場合によっては、より長いレジュメが必要になることがあります。たとえば、たとえば、医学学界、および国際的な仕事では、レジュメは1ページよりもはるかに長いことがよくあります。またグラフィックデザイナーやビジュアルアーティストは、イラスト付きのレジュメを作成することで恩恵を受ける可能性があります。しかし、これらの職業は、1ページのレジュメが最適であるという一般的な規則の例外です。一般的には、忙しいリクルーターに何度も引きずり込まれるレジュメで負担をかけすぎないようにするのが最善です。

雇用主側の立場に立って考えてみよう

考えてみてください。大企業の採用マネージャーは、資格のある候補者を探すために、毎日何百ものレジュメを調べると言われています。 レジュメが長すぎると、時間を節約して重要な情報を見逃してしまう可能性が高くなります。1ページのレジュメを使用すると、忙しい採用マネージャーがあなたの資格やスキルを一目で確認しやすくなり、面接のオファーを受ける可能性が高くなります。

サドルバック大学のレジュメ調査に基づいて、雇用主が好むものの詳細は次のとおりです。

→ 1ページのレジュメ：47.7％
→ 2ページのレジュメ：11.4％
→ ポジションのレベルに依存します：34.1％
→ 好みなし：6.8％

調査によると、ほとんどの雇用主は、職務に経験が必要でない限り、1ページのレジュメを望んでいます。仕事で豊富な経験を持つ従業員が必要な場合は、該当するすべての経験をレジュメに含めることができます。

1ページのレジュメの利点

特に大企業に応募する場合は、複数の人にレビューしてもらう必要があるので短く簡潔なレジュメであると目立つ可能性も高まります。特定の種類のレジュメを提出するように明示的に求められない限り、シンプルな1ページに固執することは、忙しい採用マネージャーにとって複数ページのドキュメントを確認するよりも、単一ページのレジュメを読む方がはるかに簡単なので印象も良くなり、あなたの資格やスキルが目に留まりやすくなり、採用の可能性をアップさせます。

無駄をなくしてシンプルな暮らしを手に入れようという断捨離の考え方と少し似ているきがします。あなたのレジュメも無駄な情報を削除することで、素晴らしいものになります。

キャリア全体を1ページにまとめるのは難しいように思われるかもしれませんが、どんなに経験があっても、情報を1ページに切り詰めることはいつでも可能です。

これから何点かレジュメを1ページに収める方法をご紹介します。

1ページに収める手順と方法

1.キーワードに注目しましょう
レジュメに含めるすべて、言葉の選択に至るまで、ポジションに関連していることを確認しましょう。多くの雇用主は応募者追跡システム（ATS）を使用して求人応募資料を選別することが多いようです。レジュメでは応募のキーワードを使用するようにしてください。これにより、レジュメレビューの最初のラウンドを通過する可能性が高くなります。

2. インベントリを作成しましょう
次にインベントリを作成します。レジュメを1ページにまとめるのに苦労している場合は、まず、業績と作業活動の一覧を作成することから始めます。今までやってきた仕事の実務と業績を詳細にリストアップしてください。インベントリ・ドキュメントは、3〜4ページに及ぶ場合があります。各役割で成功につながったさまざまなスキルを含めるようにしてください。

3. 情報の断捨離、職種に焦点を合わせましょう
次にアプライしたい職種の資格に焦点を合わせます。検討している各仕事を分析し、その特定のポジションの要件に最も近いステートメントに丸を付けます。最も関連性の高いステートメントを、より短く、ターゲットを絞ったレジュメにまとめていきます。

ポイントは長く始めて、削減していくことです。最初のドラフトは1ページより長い場合があります。その場合、各実務と業績から価値を与えていない、それほど重要でないステートメントを排除していきます。断捨離と同じで、現在必要ではない要素を削除していきます。リストする情報をできるだけ具体的にし、箇条書きを使用して、仕事の説明も簡潔にしましょう。できるだけ簡潔に、シンプルに収めてください。

以前に4つ以上の仕事をしたことがある場合は、希望する仕事に最も関連性の高い2つまたは3つだけを含めてください。

豊富な実務経験がある場合は？
豊富な実務経験がある場合は履歴書にさまざまな成果を含めたくなるかもしれません。ただし、履歴書を1ページに収めるには、最も印象的で直接関連する2〜3つの成果に注目してください。自分の強みを最もよく反映しているものを含めて、特に、冗長な情報は必ずカットしてください。これまでにやってきたすべての仕事を一覧表示しても貴重なスペースが消費され、アプリケーションに付加価値がもたらされることはありません。実務経験から必要のない情報をカットしてもまだ1ページに収まらない場合は、学歴をトリミングします。立候補を強化しない限り、継続教育クラスなども含める必要はありません。

4. レジュメのフォーマットを微調整しましょう
レジュメの書式を調整して1ページに収まるようにしてください。ページのスペースを最大化するには、次の調整を行ってください。

→ 段落の代わりに、文章を短く箇条書きしましょう。
→ マージンの削減しよう。
💡マージンとは、ページの周囲にある空白部分のことです。ただし、デザインする上で、余白を取り入れることで紙面が見やすくなるので、文字の削減を心がけた方が良いでしょう。
→ フォントサイズを小さくする
ただし、9ptフォント未満ではレジュメが読みにくい場合があります。
→ サイドバーを利用する
2カラムにすると文章が読みやすくなります。サイドバーにはスキル、またしようできるツールなどをリストアップし、メインカラムに職歴、学歴などを入れると情報がスキャンしやすくなります。
→ スキルなどをリストにする　
→ 段落または箇条書きのインデントを減らす
→ セクション間のスペースを狭める

これらのような小さな変更をすると、1つのページにかなり多くの情報を詰め込むのに役立ちます。

5.簡潔な箇条書きを書きましょう。
職種の各箇条書きは、1行または2行に保つ必要があります。短い、達成志向の箇条書きは、スペースを犠牲にすることなく、能力を採用マネージャーにすばやく伝えるための最良の方法です。

参考資料

Tips on How to Write a One-Page Resume

One Page Resume: 1-Page Templates & How to Write

まとめ

私たちの会社でもただいまプロダクトデザイナーを募集中なのですが、そんな折に応募者のレジュメを目にする機会があります。私はUXデザイナーとしての役割はクリエイティブでエンドユーザーの心を動かすことだと思いますので、彼らのレジュメが読みづらかったりすると、なんだかとても残念に思います。逆に1ページに、今までやってきた経歴や、学歴、知識などが綺麗に収まり、スキャンしやすいレジュメはそれだけで好感を持ってしまいます。簡潔なレジュメは面接に選ばれるのに役立つと感じました。

テンプレートをダウンロードしよう

今回、UX・プロダクトデザイナーのレジュメのテンプレートをデザインしてみました。無料でダウンロードできるので、ぜひ使ってみてください。
クリーンでモダン、そしてプロフェッショナルであるように心がけました。
1ページレジュメとカバーレター。 このレジュメは、Figmaで作られています。ニーズに合わせて編集およびパーソナライズできます。

ダウンロード

カバーページ
私たちUXデザイナーはプロダクトやサービスのメリット、自社の存在価値や独自性を顧客に伝え、その価値を高めることが求められていますが、その考え方を利用し、個人のバリュー・プロポジションを提示できるようにしてみました。雇用主に提供する価値の組合せを3点ほど書けるようにデザインしました。

1ページ・レジュメ
無駄な情報を断捨離し1ページに収められたレジュメのテンプレートになっています。個人的にもしようしたいと思っておりますので、皆様のご意見をいただけると嬉しいです。

私も、色々勉強中なので、皆さまの、ご意見・ご感想をお聞かせください。お読み頂きまして、ありがとうございました。

メルボルンを拠点にプロダクトデザイナーとして働いています。 主にデジタル・プロダクトの制作に携わっています。