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肯定文でできるだけ話すこと

私は機嫌が悪くない限り、あまり否定文で話さない(この文は思い切り否定文だ)。

なんでって、人間は割と理解力が低いのだ。
あー、文盲というわけではなくてね。
人間の心というのは、否定文の「〜ない」の部分まで腑に落ちさせるのが難しい。

たとえばの話。
私は夫に、トイレの蓋を閉めてから洗面室を出るようお願いしている。

そのお願いの文は、
「トイレを出る時に蓋を開けっぱなしにしないで」
ではなく、
「トイレを出る時は蓋を閉めて」
にする。

「開けっぱなしにしないで」の「しないで」部分について、人間は頭からすっぽり抜け落ちやすいのだ。

これはコンテンツSEOを書くときに学んだ。
ディレクターによっては、否定文を嫌がってくれる。
割と人間は読み逃すし聞き逃すよ、と。

夫は大学院博士課程に通っていた人である。
頭はいい。
普段二人で「ちnちn!」とか言ってますけど。

だから私は、
「人間は単語だけでモノを考えている」
と思っている。

単語だけでモノを考えているし、割と言葉に思考が引っ張られる。

「このズボンはウエストがキツくない」
より
「このズボンはゆったり履ける」
のほうがいい。

だって、「キツくない」は「キツイ」の否定なだけであって、思考は「キツイかどうか」に縛られている。
「ゆったり」であれば、思考は「ゆったりかどうか」に向いている。

「可愛くない」「寒くない」「痛くない」……そういう否定文にとらわれていると、前に進めないんだなと感じている。
おーっと、やばい、頭が回ってないぞ。何書いていいかわからん。
それはつまり、いま私は文章を書くより休息を必要としてるぞという意味だ。

そうだなあ、このnoteは書きかけでも投稿しちゃうけど、
「みっともない」も「マイナスから0」の範囲のことしか考えてないよね。

私は着物すきなんですが、オーセンティックな着方をする方はラフな着方をする人に対して「みっともない」と言いがちです。
私はその言葉遣い嫌いだな。

「みっともないわね」と言うくらいなら、
(たとえば)「おはしょりは〇〇して処理したほうが綺麗だわ」と言った方がいい。
そしたら「0からプラスに向かって思考する言葉」になるんだ。

私はこんな言葉遣いを意識してやっている。
……パニックになってると否定文使っちゃうんだけどね。反省。

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