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自分の夏休みと比べない

こんばんは、たけのこです。
ASDの長男とボーダーの次男、発達凸凹のキテレツで楽しい彼らとの日々を綴っています。

9月になり、長かった夏休みがようやく終わって気持ちがゆっくりした方も多いかもしれません。長い長い夏休み、お疲れまでした。サポートなしでは成り立たない夏休みです。作業量を考えると、夏休み中の手当てとして軽く100万くらいほしい。

さて、夏休みを振り返っていたら、自分のメモを見つけました。読んだらシェアしたくなったので、こちらに転記してみます。
「自分の夏休みと比べない」という話です。


長男、部活を始める

支援学級に在籍する小4の長男は、この春から部活を始めました。
長男が熱心に入部したいというものの、集団行動が苦手で先生の指示をあまり聞かない彼です。

部活がやれるとは思いにくかったけれど、同じ支援学級にいる先輩のNさんも同じ部活に入っているので、もしかしたらできるかも、と長男の部活を応援することにしました。応援っていうか、どちらかというと賭けみたいな感じかな。

支援学級でもさまざまで、我が家の長男とNさんはクラスも学年も違うけれど彼らは仲がいいようで、似た行動もあり、馬が合うようです。私もNさんの親御さんを心の拠り所のひとつにしていて、部活ではなにかとお世話になっています。

Nさんの親御さんとの会話

夏真っ盛りの7月末、その日の部活が終わるまでの間にNさんのお父さんと少し話をする機会がありました。雑談をしていたら、なにかの折にお父さんが「Nには友達がいなくて」というんです。

我が家の長男にも、同級生はいるけれど友達らしい友達はいません。
私は、「わかります、夏休みに小学生が数人でチャリ漕いでる姿なんか見ると複雑な気持ちになりませんか。我が家の場合、一緒にチャリを漕ぐ相手は私と夫だけだし」と相槌を打ってみました。

そうしたら、「ああ、切ないですね。チャリ漕ぐ友達もいなければ、ひとりでチャリを漕がせられないし」と返事してくれて、ただただ共感するばかりでした。

なぜ友達がいないのか

支援学級にいるから友達がいない、のではなくて、友達ができにくいのは、我が家の長男のコミュニケーションスタイルが独特だからです。

相手に質問をしておいて回答を一切聞かずに別の話を始める。言葉遊びが好きで、いい語呂の言葉を見つけては楽しくなって笑いが止まらない。他人への関心がめちゃくちゃ強くて執着したかと思えば、人によっては関心がものっすごい薄かったりする。

ちなみに長男はこないだ、低学年のとある子が、鼻の下にかさぶたができていてそれが気になるんだと話していました(うわあ、よく見てるな……と親の私も軽く引いてしまった)。

遊ぶ友達がいないし、長男は自分のペースで遊びたいので、友達が遊ぼうと声をかけてくれたとしても途中から別のことをしています。だからやっぱり、交流している通常学級の子どもたちからすると長男はかなり変わってる人なんだろうな、って。

切なさの根っこ

どうしてこう、ちりっと切なくなるのでしょうか。通常のクラスの子どもたちとは違う、というのもまだありますが、それとは別に自分が過ごしていた夏休みとまったく違うからだとも思いました。

かつての私は、小学校のときは友達と一緒に夏祭りに行ったり、プールに現地集合しては帰りにアイスを買って一緒に炎天下のなかで食べたりして、夏らしい夏休みを過ごしていました。

一方の長男は、夏休みは週に3日くらい放デイに行き、ほかは私と宿題のドリルをやったり、それが終わればゲームをやったりしました。そこには、私の夏休みにあったような「友達との約束」や「友達とのお出かけ」みたいなものは一切ありません。

Nさんのお父さんと話したときに「チャリを漕ぐ相手がいない」と話したことも、かつての自分を重ねていることに気づいたんですね。

私の夏休みの思い出がベースにあって、それと違う長男を見て「彼は夏休みに遊ぶ友達もいない」。よくよく考えると、なんて傲慢なんだろう……。彼は彼で楽しい夏休みを満喫しているのに、私のような考え方はよくないな、と反省しました。



という内容のメモでした。

それぞれに夏の楽しい過ごし方があって、正解なんてないはずです。
2学期が始まっても、長男は夏休みを振り返ってはとても楽しかったと笑顔で喋っています。そう聞くたび、勝手に決めつけてごめん、と心の中で謝っている私です。

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