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再録本『diablogue.』 紙とインキのはなし

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ブログ「diablogue.」を再録した同人誌つくりました。フルカラーカバー付き、文庫サイズです。もうエキサイトのほうは更新しないので、そのうちアカウントごと消そうかなと思っています。

アリスブックスさんで通販してます。アリスブックスさんのところは、アカウントつくらなくても購入できます。これ以上アカウント増やしたくない、という場合に便利です。

https://alice-books.com/item/show/2755-28

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表紙はキュリアスに銀インキ。キュリアスはすこしだけラメっぽい紙で、おなじく光る系の銀インキ乗せたら相性いいかなと。普段は4色べたっとのっけてPP加工とかなので、どのみちこういう紙の表情とかはつぶれるだろうと思って、ハイマッキンレー一択なんですが、今回はカバーがあるしPPかけないのでシンプルに。緑陽社さんはデフォルトで使える紙に、キュリアスのほかファーストビンテージとか玉しきとかあるので、紙の質感を活かした表紙にもできます。早めに言えば、そこにない紙の相談もできると思います。

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本文は2色刷りです。2色のかたわれは扉のベタ塗り(100%)にいます。このインキがシアン版にあててあります。

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シアンに当てたインキは、緑陽社さんの基本色のなかの「スカイブルー」。シアンより少し明るめの青(濃いめの水色)です。その下の「ウルトラマリン」がちょうどシアンに近いんじゃないかと。紙の色にすこーし黄色が入っているので(キンマリ)、印刷すると見本より少し暗くなって、「スカイブルー」と「ウルトラマリン」の中間くらいの色が出ています。

マゼンタにあてたのは「べに」というインキで、こっちはだいたいマゼンタのようなものだと思います。最初は「蛍光ピンク」+「スカイブルー」を考えていたんですが、可読性に難あり(テキストがけっこうある)、ということで「蛍光ピンク」を「べに」に変えました。一度「蛍光ピンク」+「あさぎ」もやってみたい。この組み合わせは、花花オフィーリアでやろうとして、やっぱり可読性の問題が大アリでやめた組み合わせです。

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緑陽社さんの基本色眺めていると、CMYにあてる3色を選んでカラー印刷もできるなあと。「ウルトラマリン」+「べに」+「イエロー」でちょうどCMY印刷みたいになると思います。この見本、冷静に考えると機械を何度も通さないとつくれないんですよね(あそこの機械は2色同時なので、36色ということは18回通しているのでは)。訂正シールが貼られまくりなのもよくわかります。

料金きいてみたんですが、3色目もインキ加算があるだけなので、カバーをあきらめたら召喚できそうな感じでした。ただ、緑陽社さんの場合、特色印刷の機械は2色ずつ印刷するタイプなので(精度は違えども発生する問題はリソグラフ2色機と同じ)、3色目を重ねると版ずれを心配されそうなので要相談かなあと。2色でも斜め方向にずれるんですよね。こちらとしては版ずれウェルカム、くらいの気持ちなんですが、品質重視のところなので、版ずれを発生させない方向にすごいがんばってしまわれそうな気がします。

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本来、CMYにがっつり相当するインキがない(近い色を選ぶ)リソグラフで3色印刷するときの目安につくった見本帳なんですが

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今回、インキを決めるときに思いがけず役に立ちました。アリスブックスさんで通販してます。実は残りは少ないです。

https://alice-books.com/item/show/2755-26

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シアンを浅いインキで刷ったらどうなる?みたいな予想をつけやすいんですよね。もちろん正確ではないですが、対策が立てられるんですよ。

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虹の色を挙げてもらうと、5色なら赤/黄/緑/青/紫、7色なら赤/橙/黄/黄緑/緑/青/紫、といった感じになるみたいに、はっきりと色相が違うね、ってわかる色って、絞り込まれてくるんですよ。印刷所にデフォルトで用意されている特色のバリエーションも、色名は違えどもだいたい同じようなラインナップになるので、応用がきくんです。ふつうに分版したフルカラー写真の、インキだけを変えて(それも現実的なインキをチョイスして)つくった見本帳ってあんまりないんじゃないかと思うので、つくっといてよかったなと。オフセットでも参考にできるとは、つくった当時は予想してませんでした。

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単純に、本文に使うインキを黒以外に変えてもいいです。塗り絵本のインキは、「ゴールド青口」を使ってみました。

https://alice-books.com/item/show/2755-27

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右のスミは、工場見学のときのお試し本でつくったときのものです。主線の色が変わると、ずいぶん印象変わります。

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表紙は、お試し本のときより、水色のところだけシアンを5%くらい落として淡くしています。左が現行本、右がお試し本。PPかかると、やはり色がかなり濃いめに出るんですよね。淡い色だと影響が大きいので、ちょっと薄くない?って感じるくらいに淡ーくしておいたほうがよいです。でもまあ、色が強いことでセールス的に得することもあるので、思い通りにでていなくても結果オーライなこともあります。

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塗りやすいように中綴じ製本にしていただきました。お試し本のときは平綴じだったので、ノドに吸われる部分を計算して避けたり、見開きにまたがるデザインの場合はノドのところが1cm程度重なるように調整して原稿をつくっていたのですが、中綴じになってそれがいらなくなったので、重なりをなくしています(というかまあ、いまどきそこまで気を使っている本自体見かけないですが、やったらやっただけよいことがあります)。平綴じのときにどういう原稿をつくっていたのかは、過去の記事にあります。『diabllogue.』を印刷してくださったのも、ここです。


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