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ベストタイムより嬉しい事

『東京パラ五輪で競泳代表を目指してますが、、
タイムが伸び悩んでおり、悩んでます。』

という指導依頼を半年前にいただいた。

競泳の中でも僕が最も苦手としている平泳ぎという種目だった。

もちろん、自分よりタイムが速い選手に教えることになる。

そして、
選考会の派遣標準記録まで
100Mで3秒。
半年で詰めるには厳しいか。

すぎちゃんは非常に不安だった。
そして、迷った。

正直、断ろうと思ったが

タイムが伸び悩んで困っていること
が心にひっかかり

すぎちゃんの返答は
『一回見させてください。
力になれそうか判断させてください。』

泳ぎを見させてもらうと
背丈は大きく非常に水泳に有利な形だった。

しかし

泳ぎに粗さが目立ち、まだ速くなる
と思える泳ぎだった。


すぎちゃんはお願いをした。


『障がいのある方の指導は初めてです。
そして平泳ぎに関しても指導が初めてです。

どちらも勉強させて頂くので、
半年間、指導をさせてもらえないでしょうか?』


親御さんの方と生徒さんに了承もらい
半年間、週に1回の指導に当たった。

最初に
あえてどんな障がいがあるか
事前に聞かなかった。

これは
すぎちゃんが生徒に先入観を持って接する事をしていては、
生徒さんの現状を変えられないと判断したからだ。
  

すぎちゃんがまず着手した事。


それは


仲良くなる事だ。(すぎちゃん得意分野)


コーチ、先生ではなく
お兄さんポジションを目指す。


生徒さんの好きなアニメを見漁ったり、
レッスンの要点をあえて
アニメの必殺技に例えたり、
一緒に泳ぐことで必死に練習する形を
作り出し、楽しい雰囲気を作っていった。

タイムが落ち込んで困っていた顔も
段々と晴れていくのが目に見えてわかった。


すると3か月で結果が表れ
ベストを1秒以上更新することができ、
派遣タイムまで残り1秒。


あと1ヶ月半。


結果を先に言おう。




選考会では派遣タイムを切れず
目標の東京パラ五輪代表にはなれなかった。




しかし


タイムを更新する以上の成長っぷりを見せてくれたシーンが

東京パラ五輪の選考会だ。

先日、行われた東京パラ五輪の競泳選考会では
予選は緊張感漂う会場の雰囲気にのまれ、
非常に動きが悪く、タイムは落ち込んだ。


今までなら、
極度の落ち込みでメンタル崩れ、
自暴自棄になり、レースどこではなかった。
と親御さんから後日、聞いた。

その日は違った。


落ち込むことなく、
練習でやった事を冷静に振り返り、修正。

決勝では予選からタイムを3秒以上更新し、
ベストタイムではなかったものの、
予選から順位を上げて
選考会3位という結果を出すことができた。

『成長した事が嬉しいです。』
親御さんからも嬉しいお声を頂きました。

本人中で修正ができたこと
自分の泳ぎを精一杯できたことが自信になったようだ。

『3年後のパリ五輪のパラ競泳の代表を目指したいです』

とはっきりした口調で力強く宣言した。

すぎちゃんは
今回、生徒さんに憑依し、目線を合わせることで
泳ぎの修正ができて、ベストの更新、自我のコントロールに繋がった
と思っている。

(終)

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