雨の日の千秋楽

昨日も今日も一歩も外へ出ていない。昨日はともかく、今日は1日中雨であった。夏の豪雨のように酷い降り方ではなかったものの、自宅の前の道は常に濡れていた。昼頃は散歩へ行こうかとも思ったが、そんな事を言っていられる天気では無かった。明日は用事があるので外へ行く。なので焦ったりとかはしなくてよいのだが、流石に散歩にでも行きたい気分である。散歩へ行きたくない気分ならまだしも、行きたいのに行けないのはそれなりに苦痛である。

さて、そんな雨の日であった訳だが、大相撲春場所では最後の熱戦が行われていた。千秋楽の注目は結びの一番。2敗大栄翔と3敗霧馬山の優勝を争う直接対決である。この本割の結果は、霧馬山の勝ち。優勝の行方は決定戦に持ち込まれた。そして、続くその決定戦でも霧馬山の勝利。全ての取組が終わった後は霧馬山が頂点に立っていた。この両取組、何れも相撲の迫力は大栄翔の方が勝っていた。しかし、冷静なのは霧馬山であった。土俵際の身のこなしで勢い余った大栄翔に土を付けた。

今になって言うと嘘くさくて堪らないが、実を言うと、私は霧馬山の事は新入幕で初めて観戦した時から評価していた。あの柔軟で力のある下半身は、相撲の基本をこなすのにとっておきの武器だと思っていた。実際霧馬山の膝は常によく曲がっている。その影響でこの頃は馬力のある、それこそ大栄翔のような力士の付き押しを喰らっても我慢をする事が出来ている。その後四つ身になる事が出来れば得意の左からの攻めがある。型のある力士である。今回の優勝は、私の予想的中と言える。必ず番付を上げると期待をしていたので嬉しい。

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