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【500字エッセイ】恥ずかしい言い間違い

 学生時代のこと。
 女の子の前に行くと、なぜか気取った仕草になって、カッコつけた言い方をするヤツがいた。
 そいつとマクドナルドに行って注文した時にそれは起こってしまったのである。

 レジはアルバイトの女子のようだ。
 すると、そいつはまた気取りだした。
 斜に構えて、斜め45°を意識している。

 ———需要ねーわ。

 私は呆れていた。

 そしてそいつはカッコつけて注文した。

「ビックマックのSを1つ」


「……は?」

 レジの女の子は目がテン。

 多分、ビックマックとポテトのSを頼もうと思ったのが一緒になったのだろう、とは思ったが、

 ———カッコつけて言い間違いって…🤣

 この手の言い間違いがツボである私は、思いっきりツッコんでしまった。

「ビックマックのS? 大きいのか小さいのか分からんわ! それともあれか? シルバニアファミリー的な小さいハンバーガーでも出てくるんかい!」

 レジの子は吹き出して大爆笑🤣

 顔を赤らめて下を向く "ビッグマックのS" 。

 私は笑い過ぎて注文どころではなくなってしまったのは言うまでもない。


『ビッグマックのS』 想像図

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