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自分が変わる時のはなし。


雨が降っています。

梅雨も真っ盛りの今日、皆さんはいかがお過ごしでしょうか。私はこれから国際法の授業を受けたら出かける準備をして夕飯をバイト先の同僚とご一緒する予定です。初めてお会いする方もいらっしゃるので失礼のないようにしなければ!と張り切っています。

さてさて、こう20年も生きてきて、なんだか自分は変わったなあと思うことばかりです。最近は特に、私こんなの好きだったかしらと思うことが増えました。ということで今日は私の変化についてお話ししていきたいと思います。今日もどうかお付き合いください。

私はアメリカに語学研修に行った経験があることはどこかでお話ししたでしょうか。その際の宿は大学寮にお世話になったのですが、初めて寮に足を踏み入れカフェテリアに通していただいて大学の方のお話を聞いていたところ、「まあまずみんなお腹空いただろうからこれ食べな~」と大学の方がお菓子とピザを出してくださいました。あらあらアメリカ感半端ないサプライズですねと、まずはクッキーをいただいたのですが、これが衝撃的でありました。かのカントリーマアム先輩も腰を抜かすレベルのしっとり具合。いくら曲げてもぱっきり折れません。何度噛んでももっさりとしていてサクサク感はまるでないあの食感。これははっきり申し上げてあまり好まないタイプのクッキーでありましたから、それ以来外国のクッキーには抵抗感がありました。同様にアメリカに行く前からあなたのことはクッキーとは認めませんからね、と思っていたカントリーマアム先輩のことも一層遠ざけるようになってしまい、不二家様には非情に申し訳ないレベルのマアム先輩アンチとなってしまったわけです。

ずっとそんなこんなでマアム先輩とは自主的にディスタンスを保っていたのですが、つい先日、4年越しに見つけてしまったのです。カントリーマアム・チョコまみれというとんでもなく素晴らしいマアム先輩を。スーパーで何気なくお菓子コーナーを覗いていたところ、そこに彼は佇んでいらっしゃいました。迷いました。あの衝撃的で前代未感のクッキーのトラウマたるや、忘れても忘れても思い出す小学生のころの恥ずかしい過ちレベルでよみがえってくるたちの悪さがあります。ですから一度は前を通り過ぎました。しかしながら彼、罪深いことにパッケージがとんでもなくかわいいのです。ずるい。かわいい。これは参りましたと私は白旗を掲げ、見事彼は非価格競争で勝利をおさめ私の買い物かごへとフライアウェイし、私の家へと進撃したわけでありました。

それから私の部屋のお菓子袋でひっそりと私への襲撃のために息をひそめてじっくりと時を読む彼と、いつ食べようかなと考える私の攻防戦が数日続き、ついに決闘の時が。その時の私と言えば、大したことではないと考えてのんきにおしゃれな写真を撮ってかわいいパッケージを宣伝しようなどと考えておりました。そんな撮影大会を終えて小説を読みながらマアム先輩をいただこうと封を切ると、それはもう驚きの光景が。パッケージ裏には確かに「しっとりチョコクッキーにチョコチップを組み合わせ、ミルクチョコでコーティングした、”チョコにまみれた”カントリーマアムを召し上がれ♪」と書かれていましたが、まさかここまでしっかりコーティングされているとは思いもよらず、開いた口がふさがりません。いつものマアム先輩とは異なり真っ茶色でつやつやした見た目の彼は、持ち上げて口に運ぶ段階でもうとろりと溶けるやわなお肌をしていらっしゃいました。一口いただくと、もうトリコとなってその手は止まりません。あの日の衝撃的なクッキーからしっとりクッキーを遠ざけてきた自分に全力デコピンをキメて差し上げたくなるほどの、未体験クッキーでした。

株式会社不二家様、この商品開発に携わった方々、そしてパッケージを考えてくださった方、圧倒的感謝。

製造工場がある静岡県に向けて愛を込めた五体投地で感謝を伝えたいまであります。全国のチョコ好き、しっとりクッキー好き、カントリーマアム好きがこの未体験クッキーのトリコとなります日が訪れますように。

そんなこんなで私の凝り固まった「しっとりクッキーは悪」という概念は一切の跡形を残さず隅々まで掃除され、代わりに「カントリーマアム・チョコまみれ愛してる委員会」が設立されたわけでありました。意外と固定観念を壊した先には面白い未来が待っているということに気づいた2020年の前半でした。え?もう2020年半分終わったの?


今回の見出し画像はみんなのフォトギャラリーからozaki_yuki さんの写真をお借りしました。かわいらしい写真でとっても気に入りました。ありがとうございます!

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