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産経新聞 朝の詩 ―未来―
2017年1月27日の産経新聞の一面、朝の詩に掲載された詩。
幸せそうなお年寄りと話すとき、神さまと接するような感覚になるのは、私だけでしょうか。
きっと人は天から舞い降り、地面に降り立って何かを成し遂げ、また天に舞い昇るのではないかと思うような。
来た道・行く道の尊さを知っている人は、他人にも優しい。
私もそんな風に年をとりたいと、思うこの頃です。
未来
早朝の
プラットホームに
老
成人の日~母も着た振袖重く背筋伸び~
振袖の重みは20年の重み
私は成人の日に母の振袖を着ました。
最初はあまり気乗りしなかった30年前の着物。
実際に着てみるとおさがりなのにあまりおさがりという感じがしなくて、そこそこ似合っていました。
写真の中のハタチの母にもよく似合っていたので、さすがは親子だな、と思ったのを覚えています。
母も私も脈々と続く血筋の中で守られて、20年かけて育てられたんだ。
単純に、幸せだなと。この命を大切に
産経新聞 朝の詩 ―星―
2017年5月15日の産経新聞の一面、朝の詩に掲載された詩。
赤ちゃんの手は、天から落ちてきた星だと思う。
ずっと太陽の近くにいたから、あたたかいんだ。
空気の綺麗なところにいたから、すべすべなんだ。
そしてだんだん、老いるにつれてしわしわになって
木の皮や土に近づいて
土に帰っていくのでしょう。
星
幼い頃
手を伸ばせば
夜空の星にも
届くと思っていた
やがて背は伸びたが
夜空の星は遠く