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今月もひとり歌会(2022年9月)

月が終わると、毎日詠んだ歌を整理する「ひとり歌会」。
誰のフィードバックも得ず、詠んだ歌を見ながら一人、仕事や生活をふりかえる。

近況

毎日noteを続けて、もう170日超えた。でも、ほぼそれだけをこなすのに、精一杯な毎日かもしれない。noteを書くことで、いろんな処理能力が上がることを期待していたけれど、仕事も、副業も、あまり進まなかった。9月は、仕事も、プライベートも、何もかも、あまり大きな動きがなかった。

歌について

情熱大陸 #1220「歌人・木下龍也」 2022年10月2日放送分 を見た。
(2022年10月9日(日) 22:59まで)

歌に触れたのは、この時間くらい… かな。

今月の歌(32首)

9/1木
離婚して微妙な気持ちになった姓 それは息子の姓でもあって
(「塔」短歌会10/20締切投稿①)
気象庁が過ぎた梅雨の日を直したように 泣いた昔を訂正したい

9/2金
久々の飲み会はすぐうつ伏せに 飲みたい気持ちは稲穂の重さ
→久々の飲み会ですぐうつ伏せに 飲みたい気持ちは稲穂の重さ
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑩)
9/3土
二週間ぶりに息子がやってくる だから掃除も二週間ぶり
9/4日
「二週間、がんばったご褒美だから」と 一日、コントローラーを離さぬ息子
9/5月
晩に仕事を持ちこしました その晩は普段は見ないテレビの虜
9/6火
味噌汁を初めて作ってみる 母の味噌汁はずっと遠くにあります
9/7水
4、5日ぶりに酒を入れたら放熱する 顔が赤くて、熱くて、黒い
9/8木
家の電話がスマホになっても切る時は「愛してる」の後に耳を澄ませる
→通話切る直前に言う「愛してる」の言葉の後に耳を澄ませる
(「塔」短歌会10/20締切投稿③)
9/9金
安酒を煽って年上の友の老いらく恋に助言する中年
9/10土
中秋の名月今年も見逃して 空を眺める人を眺めた
→中秋の名月今年も見逃して 窓から空向く人を眺める
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑥)
9/11日
付き合ってまだ半年の彼女との30年後を まっすぐ思う
9/12月
住み慣れた阿佐ヶ谷でなく墨田区のゴミ出しの作法を気にする彼女
→住み慣れた杉並でなく墨田区のゴミ出しルールにこだわる彼女
(「塔」短歌会10/20締切投稿④)
9/13火
歌に触れない日が何日か続いても止めたくないから五字書きつける
9/14水
手作りの弁当にいいねがつかず(笑)のみついて、凹んで、食べる
9/15木
昔から普通の人でいたかった もの作る今、逸脱したい
9/16金
かぼすをくれた妹のため、豚肉とレタスを蒸して絞って乗せる
スーパーのアイスケースが魅力的で ストーカーのように何度も行き来す

9/17土
たった一言、子を遠ざける助言聞き 大好きだった叔母遠ざける
→たった一言、子を遠ざけろという言葉で大好きだった叔母遠ざける
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑧)
9/18日
おもしろけりゃなんだっていい、漫画でも、ゲームでもいい息子の糧に
9/19月
記憶の底の母の味にはとても濃い砂糖と醤油が絶対にいる
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑨)
9/20火
「今日もまた」で始めるよくある出来事を一首と呼んでいいのでしょうか
9/21水
いつか歌会に 歌に生活を奪われた人の集まりに行こうと思う
9/22木
連休を前に一つの仕事終え 脳内に占めるビールの割合
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑦)
9/23金
子が人前でしゃべったがんばり認めつつ フィードバックはきちんとしたい
9/24土
泣きたい時 歌って泣いたあの歌詞をランチの後に音読をする
泣きたい時 歌って泣いたあの歌詞をランチの後に声に出し読む
(「塔」短歌会10/20締切投稿②)
9/25日
「帰らない」と目だけで語り動かない彼女に渡す乾いたタオル
(「塔」短歌会10/20締切投稿⑤)
9/26月
通勤の流れに逆らい駅までの道を手つなぎ 彼女を送る
9/27火
国葬より行方不明の子の行方が気になってテレビを消せないでいる
9/28水
24時これから仕事を始めよう まずは腹ごしらえのラーメン
9/29木
バンダイの奥の孤月に見とれ 橋の真ん中で観光客を通せんぼした
9/30金
イベントの準備を25時にする 布団に行くか 酒を煽るか

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