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過去に自分が詠んだ歌を推敲してみる

先週「プロフェッショナル」に俵万智さんが登場した。番組のTwitterアカウントで、恋歌を詠んで俵万智さんに大賞を決めていただこう、という企画投稿があった。

テーマについて詠むことに慣れていないが、俵万智先生の目に触れるのであれば、詠んでみたい。うんうん唸っただけど、全然出てこない。そこで過去に詠んだ歌から探すことにした。短歌会の会報誌に取り上げられてもので、いいな、と思うものはあったが、新作がいいだろう。しかし、一年分遡ってもピンとくるものがない。そこで、短歌会に投稿したものの中で、会報誌に取り上げられずボツになったものまで広げて探してみた。一首、これにしようかな、というものを見つけた。

毎月の「ひとり歌会」というnoteに投稿した元歌はこれ。

あんみつを選べない君の前に座りアドバイスもせず見守っている

まぁ、目の前で起きた事象のまんまだ。

次が、推敲して、短歌会に送って不採用になった短歌だ。

あんみつの品書きを見て時止める君を黙って見つめる時間
(「塔」短歌会4/20締切投稿①)

アドバイスという余計なことを消した。

次に、待つ時間を具体的にイメージできるように時間を入れて、その理由を入れてみた。

あんみつの品書きを見て五分経つ せっかちだけど待てる僕いて

下の句にある「だけど」が、なんの逆接かわからないので修正することにする。あと日常使いの「俺」ではなく「僕」にした。恋する相手の「君」に対して、「僕」のほうが、恋歌っぽいかな、と感じたため。

あんみつの品書きを見て五分経つ せっかちな僕が待てる不可思議

うーん、五分は長いかな。同じ音の長さの二分にしたらどうだろう。二分のほうがせっかちな性格が出るかもしれない。「二分くらい待てよ」と誰かの突っ込みも想像できる。あと、投稿する時の横書きで見た場合、「見て二分」だと字の並びが平べったい。「見て2分」のほうがいいかな。

ということで推敲したものを投稿してみた。

一瞬でいいので、どうか俵万智先生の目に留まりますように。
(そして推敲したからよくなるかどうかとは別の話ですね)





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