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クリエイティブになるための読書(42週目)

まだ引っ越しの残骸が溢れる部屋で、落ち着きなく過ごしている。毎日noteも、一日一首も、クリエイティブになるための読書も、しんどい。すごくしんどい。どれも今、止めちゃうと後悔しそうなので、何とか続けている。
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クリエイティブになるための読書「毎日、物語1つ、詩を1つ、論考を1つ」を継続中。基本は平日のみ。はじめた頃は、無料の青空文庫と、読み放題のKindle Unlimitedから選んでいたが、最近は、もっぱら図書館で借りている。返却日が近づいてきたら、ググって調べた短編小説、短編作家、評論家を図書館の図書検索に入れて該当があれば予約する。詩/評論/物語のカテゴリでそれぞれ1、2作品を予約する。その他、図書館内にめぼしい本があれば、予約した本と合わせて借りている。

当日、読む作品を選んでから読み終わるまで30分弱。最短で10分、最長でも1時間弱。毎日続けることなので、できるだけ時間はかけない。

感想

十代の頃、一番お世話になった詩集。何度も読んでいて、声に出して読んだ詩も多いので、一日一つに留めず、いくつかの詩に触れる日もあった。独特の言葉もあるので、当時、自分の体に馴染んだ感覚まではなかったけれど、他の詩人の詩に触れるようになって、他の詩人の詩よりもずっと馴染んだ言葉になっていた。

評論

ロシアのウクライナ侵攻以降、いつか読み返さないと…、と思っていた本。前に読んだのは大学生の時なので、もう30年近く前になる。

13世紀から259年間、モンゴル人に支配されて、ロシア人の国ができることが大幅に遅れた。その後、それまでの植え付けられた恐怖から、外敵を恐れ、猜疑心を抱え、自らを恐怖させた源泉である征服欲と、火器への異常な信仰を持って、武力による統治をおこなった。そうした性質がロシアには連綿と継承されている。そうした背景を知らないと、現代の倫理観だけで、ロシアを叩いてしまう愚を犯すことになる。個人であっても、相手の背景や性質を無視して交渉する人はいないだろう。ロシアについて考える時、ある程度は、ロシアについて知らなくてはいけないと思う。

物語

阿佐ヶ谷の古本屋で100円で手に入れた本。池波正太郎さん、これまでほとんど縁がなかった。この読書の一環で、少し縁ができれば嬉しい。

実績

太字は、特に気になったもの、気に入ったもの

2024/1/1(月)
・【詩】春の日の夕暮(中原中也)
・【エッセイ】何もせずにじっとしているのも監督の策の一つ(「野球は頭でするもんだ!」野村克也)
・【物語】大アワビの怒り(「昔むかしのこわい話」)

2024/1/2(火)
・【詩】婚礼の夜/幸福と夢(ゲーテ詩集 髙橋健二訳)
・【評論】ロシアの特異性について(「ロシアについて」司馬遼太郎)
・【物語】剣法一羽流(池波正太郎)

2024/1/3(水)
・【詩】月(中原中也)
・【エッセイ】雑談として①②③④⑤⑥/あとがき(「ロシアについて」司馬遼太郎)
・【物語】蜜柑(芥川龍之介)

2024/1/4(木)
・【詩】サーカス/春の夜/朝の歌/臨終(中原中也)
・【エッセイ】知る人ぞ知る夏のアンコウ/カエル、上品な甘みが神髄(「食あれば楽あり」小泉武夫)
・【物語】糸より姫(高松市)四国の昔ばなし

2024/1/5(金)
・【詩】/蟻地獄/利根川のほとり(萩原朔太郎)
・【評論】シビル汗の壁(「ロシアについて」司馬遼太郎)
・【物語】そろばん虎之助(「剣法一羽流」池波正太郎)

これまで読んだリスト

(誰か同じことをする時、本を選ぶ参考にどうぞ)

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