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おとおとの クリスマスの話

職場のパートのササキさんのお話。

ササキ家は一人息子が中学3年生。
サンタさんもそろそろどうしようかと考える時期。
ササキさんは息子に小さい頃から

「サンタさんを信じない人にサンタさんは来ません。」

と教育しているもんだから
息子はおそらく気付いているがそれでもサンタさんを信じていると主張してくるそうだ。
そして今年も

「サンタさんに手紙を書いたからママ渡しといて」

と封筒を渡された。
なぜママとサンタが繋がっているのかなど疑問に思ったらキリがないが息子はツッコんでこない。
なぜならサンタさんがママだと立証されたらその時点でクリスマス終了だからだ。

そして封筒の中身を読んでみると一言

「カビゴンのぬいぐるみ(10万円)が欲しいです。」

まてまて。
なんだ10万って。
例年は大体1万前後のものを欲しがっていたのに突然どうした。

ササキさんは急いで手紙のお返事を書いた。
そして息子にサンタさんから返事来たよと渡した。
なんで手紙を出した翌日にすぐ返事が来るのかはもちろん息子はツッコんでこない。
クリスマスが終わっちゃうから。

サンタからの手紙を読んだ息子はすぐ自分の部屋に戻った。なぜなら手紙には

『息子くんお手紙ありがとう。しかし10万円はどうなんだろうか。だが君がどうしても欲しいというのならこれから先10年分という事でプレゼントしよう』

ものの5分で戻ってきた息子にまた手紙を渡された。
てかもう直接話せや!(笑)
いやいやダメだ!
だってクリスマスが終わっちゃうから!!
そして息子が渡してきたサンタへの手紙にはこう記されていた。

「じゃあ別のでいいです。」

以上。おとおとの職場のササキさんのクリスマスの話でした。
てか息子くんよ。
いったい君は何歳まで貰うつもりなんだ。

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