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イタリアの大学に進学する目的

こんにちは、のぐちです。

いろんな奇跡の連続で2014年からイタリア語の勉強を開始。あれから10年経ったわけですが、今回は「なぜイタリアの大学に進学しようと思ったのか」をお話しします。

初めてのイタリア・ミラノにて(2012年2月)

「イタリアに関わる仕事をしたい」

イタリアの大学に進学する目的はいくつかありますが、一番大きな目的はコレです。

「日本人がイタリアに関わる仕事」となると、

イタリアに日本文化を普及させる
(例)日本発ブランド、日本料理屋、日本旅行・留学の斡旋、日本語学校など

日本にイタリア文化を普及させる
(例)イタリア発ブランド、イタリア料理屋、イタリア旅行・留学の斡旋、イタリア語学校など

という大きく2つの方向性があるかと思いますが、現時点で自分のやりたい事は後者の【日本にイタリア文化を普及させる】です。

では、どんな経緯でキャリアチェンジを考えたのか。

コロナ禍で感じたこと

新卒で入社した広告会社やUターン転職した地元の会社、どちらも自分にとっては楽しい仕事でした。周りで働く人々にも恵まれ、自分にとっては十分すぎる環境でした。

ただ、2020年に起こったコロナ禍で、自分の生活や人生を見つめ直す時間が増えたことで、「60歳の時にどんな仕事をしていたいか?」を真剣に考えました。

当時自分が担当していたのはWEB系の仕事、HP運用・SNS更新・動画制作などです。

WEBの仕事というのは、常に新しいテクノロジーやプラットフォームが生まれる世界です。当時は30歳だったので会社の中では若い方でしたが、高校生の中で流行っているTikTokなどを理解するのは、なかなか難しい状況でした。関連する書籍を読み、プラットフォームのアルゴリズムやコンテンツ制作方法を学び、なんとか頑張って追いついても、常日頃からSNSを使っている自分より若い世代の感性・企画力には敵いませんでした。

「もっと若い子が担当すれば、もっと良いものができるのでは?」という気持ちが出てきたのも事実で、WEBの仕事を60歳まで続けられるとは思えなくなっていました。

一方で、自分がこんなに情熱を捧げられるイタリア語やイタリア関係のことを仕事にすれば、60歳になった時に、自分にしかない強みや深みが出せるのではないかと考えました。

イタリアの歴史・言語・文化は積み上げ方式なので、学べば学ぶほど、経験すれば経験するほど、年月が物を言うのではないかと。もっと言えば、引退せずに死ぬまでイタリアに関係する仕事ができたら楽しそうだなとも思っています。

そんなこんなで、退職・キャリアチェンジを決意しました。

では、なぜ日本にイタリア文化を普及させる仕事がしたいのか?

「イタリアが好きだから」

この一言につきます。語彙力がなくて申し訳ないのですが、イタリアの歴史やイタリア語を学び、実際に何度も旅行し、4回の短期留学を経験し、すっかりイタリアに魅了されてしまいました。こんなに愛すべき国なので、日本人にこの魅力がもっと伝わればいいなとずっと思っています。

ただ、この「好き」という気持ちは、まだ正確に言語化できません。本当なのかもわかりません。

というのも、6回ほどイタリアに行ったことがあるといっても、たかが通算で約80日間だけです。しかも観光客としての側面も多く、きっとイタリアの表面的な部分しか見えていないように思います。

そこで、実際にイタリア現地で長く暮らすことで、本当にイタリアが好きなままでいられるのかを検証してみたいと思いました。

これが、イタリアの大学の学士課程(3年間)に入学する理由です。

3年間もいれば、良いところも悪いところもある程度見えるだろうと思っています。

また、イタリアの国立大学は学費が安く、年間の学費が20万円前後です。一方で、語学学校となると年間80万〜120万円ぐらいかかるので、費用面からも見ても国立大学が一番経済的に長期滞在できる選択だと思いました。

では、数あるイタリアの国立大学の中で、なぜシエナ外国人大学を選んだのか。

シエナ外国人大学を選んだ理由

シエナ外国人大学(Università per Stranieri di Siena)は、「イタリア語とイタリア文化の世界への普及」を目的とした国立の大学です。

シエナ外国人大学・シエナ駅の目の前でショッピングモールが隣接

大学では「イタリア語」と「イタリア文化」を専門的に勉強することができます。

【日本にイタリア文化を普及させる】という仕事をするために、必要なことが学べる大学です。

また、イタリアには他にも、ペルージャ外国人大学(Università per Stranieri di Perugia)という、シエナ外国人大学と同様の目的をもつ国立大学もあります。

もちろんペルージャ外国人大学も候補の一つではあったのですが、最終的にシエナ外国人大学に決めた理由は、2012年の卒業旅行で初めてイタリアに行った時にシエナを観光していたからです。

あの時に訪れたシエナの世界遺産の街並みを思い出し、シエナ外国人大学にしようと決めました。

初めてのイタリア・シエナにて(2012年2月)

入学に必要なイタリア語レベル

通常、イタリアの大学に留学するためには、「B2(中上級)」のイタリア語レベルが必要になります。

ただ、シエナ外国人大学においては、アジア圏の留学生(日本・韓国・中国など)は、「B1(中級)」のイタリア語レベルが入学要件となっていました。

正直「B2(中上級)」が入学要件だったら、自分の現時点でのイタリア語力では難しかったと思います。「B1(中級)だったらなんとかいけるかも?」と思えたのが大きかったです。

※願書出願時に語学力を証明できる資格がなかったので、6月頭にCILS B1を受験し、入学直前にギリギリ合格しました。

ただ、この「B1(中級)」というレベルは、あくまで必要最低限のレベルです。授業を理解するためにはもっと勉強しないといけませんし、卒業するためには「C1(上級)」レベルが必要です。

おわりに

少々長くなってしまいましたが…

出国前にイタリア留学の目的を整理できてよかった!

まずはちゃんと卒業することを短期的な目標としつつ、イタリアの生活を肌で感じながら、将来やりたい仕事をじっくり考えたいと思います。

ここまでお読みいただきありがとうございました!

※イタリアの大学の留学準備・出願方法・学生ビザ申請についてはこちらをご覧ください


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