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日記【 抗えないステーション 】

携帯のホーム画面に貼っている天気予報の様子が変だった。
見たことも無いマークがある。
それが、トップ画のマークである。
多分、新しくできたマークだ。去年は無かった。
34°Cであのマークだ。真夏の体温を超える暑さの時には、ドクロマークにでもなるんじゃないかと思う。

あのマークの通り、今日はとても暑かった。
庭仕事に出るのははばかられたので、室内で過ごした。
無職の分際でエアコンをつける。
いや、保護してる猫ちゃんのためよ、猫ちゃんの。

室内で何をしていたかと言うと、何もしていなかった。
日中の眠気が強い日が続いていて、お昼から夕方にかけて寝てしまう始末だ。早く社会から消えろ。

昔から、抗えない眠気に突然襲われる事が度々あった。
だんだん眠くなる訳では無い。
急に頭がグラグラして、立っていられない。目を開けていられない。何も出来ない。
この現象を妹が「抗えないステーション」と命名した。
ステーション…?

ここ最近も、抗えないステーションに連れていかれる。拉致と言ってもいい。
やることも無いので素直に下車して、ホームの地面で寝てしまう。
次の電車が来て駅員さんに起こされるまで、
私は行き倒れたままだ。

次は、覚醒、覚醒に停まります

今日は抗えないステーションに、3時間も滞在してしまった。
ホームから転落してしまえばいいのに。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
冬がやってくる。
まだドクロマークの夏もやってきていないのに、恐ろしくなる。
私はその冬まで生きているのだろうか。生きてしまうのだろうか。
そんなことありえない。生きていたら大変なことになる。死んでなきゃ困る。
仕事もできないまま、40になり50になり60になり。
怖すぎる。こんな不安で苦しい人生は、早く終わって欲しい。

人生は旅だ、とよくきく。
たまには途中下車してのんびりしてもいいと。
今がその途中下車期間なのだと。

でも多分。
私が降りたのは、都市伝説に登場するあの
“ 絶対に降りてはいけない ”「きらさぎ駅」だったんだと思う。
もう、電車は来ない。
人もいない、連絡も取れない。真っ暗なきさらぎ駅で、宛もなく、一人ぼっちで、永遠に彷徨うのだ。

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄
明日はできるだけ、頑張ります。

のがの



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