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なにもかも自信のない男が一夜にして成功する

私の古くからの友人で、なにをやっても常に自信がもてず、「どうせ失敗するだろう」、「どこかでつまずくだろう」、「物事がうまくいくということは、後々の不幸のはじまり」ととらえてしまう男性がおりました。

なぜそのような考えにいたってしまったか。

彼は、元来まじめな性格で、なにごとにもきちんとやらないと気がすまない性質(たち)です。

このきちんと物事をおこなうこととは、実は完璧に物事が進まないとダメという意味になります。
この完璧さを求めることこそ、うまくいっている実感が、いまひとつ感じられない原因のひとつでした。

では彼はどうして完璧さを求めていくのでしょうか。

それは、彼の成功の定義が、「物事を完璧にこなす」こと。
いわゆる彼の「成功」そのものの基準が高すぎることでした。
自分にきびしい基準を課し、その基準に達していないと、成功ととらえることができないということです。

ちなみに、彼の具体的な成功のかたちは、ビジネスでは年間1億円以上の取引を行い、信頼できる部下が5人以上いて、会社を経営している。またプライベートでは1年に4回は、1週間の休暇をとり、海外旅行に出かける。週末は、友人たちを自宅に招待してパーティを開く。
それがゆうに達成できて、彼のなかでは成功とよぶ。

実際にこのようなライフスタイルをしている方を私は存じ上げておりますが、人がうらやむようなライフスタイルを実践している当の成功者が、必ずしも成功を実感し、幸せを感じているかというと、そうでない場合が多々あるようです。

では、この要件を満たされてはじめて成功とよぶのなら、現在の彼の立ち位置からすると、達成するに、何年かかることか。
達成するまでは、彼自身のなかで、成功体験をあまり感じないまま生きていくことになるのでしょうか。

なぜ人は成功したがるか

いうなれば、幸せになりたい。幸せをおもいっきり実感したいということではないでしょうか。

幸せを実感する思いというのは、主観的なものです。
人によっては、毎朝起床できたことで、幸せを実感する人もいます。
また、職場に出勤できたことで、幸せを実感する人もいます。

人からうらやましがられるような生活ができるようになった時点で、自然と幸せを実感できるようになれるのか。
また、突然幸せの鳥が、自分の手のひらの上に舞い降りてくれば、自然と幸せを実感できるようになれるのか。
いつまでも幸せがあゆみよってくるのを待っていることでよいのか。
必ずしもそうではなさそうです。

まずは、アウトサイド(まわりの環境)が知らぬ間に、自分にとって都合いいように変われば、幸せが近づいてくるかもしれないと思いこんでいた彼ですが、今現在の彼の幸福感はどうなのか、探ってみることにしました。

まず日常で、何をしているときに、幸せを感じるのか、自らに問いかけをし、深掘りしてみました。
そうしたところ、身近に幸せを実感できることがいくつかでてきました。

穏やかな気持ちで読書をする。
仲間と笑いながら会話をする。
休みの前夜に魚料理をつまみにワインを飲む。
帰宅した際に、家族が「おかえり」といって迎えてくれる。
など。

これらのことを実現できたことで、成功を実感してみる。

どうでしょうか。
さっそく実践してみることにしました。

ビジネスやプライベートでのかなえたい目標を設定し、それに向けて努力していくことも、もちろん大切ですが、日常の生活で、成功をたえず実感してみるのも、大切なのではないでしょうか。

日頃感じる成功体験が、自信をもつことにもつながる。
また、未来へむけた壮大なプランも、成功体験の積み重ねで、実現可能になっていく。
幸せを実感し、行動することによって。

成功を実感する実践後のそれからというのも、「成功実感」のリスト項目がかなり増えたそうです。

たぶん彼は、すでに「成功」しているのだと思います。

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