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信頼はビジネスの宝?

先日、クライアント先の管理者からこんな相談を受けました。
「私の部下で、性格は真面目で不正を働くことはみじんもない、いい人なのですが、仕事上の不注意によるミスが多いのです。ときには自分の不注意で起こしたミスなのに、その認識すらない場合があります。」

その部下の方は、勤怠上に問題はなく、勤務態度もまじめ。
しかし、彼が所属しているチーム内では、彼の仕事のあと、ほかのメンバーが、ミスがないかどうか確認のためのチェック業務をし、修正のために時間をとられているとのこと。

確認にためのチェック業務自体は、仕事の完成度をあげるためにも、むしろ奨励するくらいよいことだとは思いますが、管理者いわくメンバーへの影響、チーム内の作業効率を考え、彼の所属先変更も真剣に考えているそうです。

信頼性からの観点でいうと、
『スピード・オブ・トラスト』の著者スティーブン・M・R・コヴィーによると、人間の信頼性は、4つの核で形成しているそうです。

第一の核 誠実さ (根)
正直・高潔・有言実行・自分の価値観や信念に従って行動する勇気。

第二の核 意図 (幹)
意図は人が持つ動機や思惑、その結果として表れる行動である。
動機が率直で、相互の利益に基づいていれば、信頼関係が育つ。

第三の核 力量 (枝)
他者の信頼を得るための才能・態度・スキル・知識・結果を出す手段。

第四の核 結果 (実)
過去の実績・実行力・正しいことをやりとげるかどうか。

つまり4つの核を備えることで、信頼関係を築けることができるそうです。

その信頼性の核から考えると、くだんの彼は、どんなに人柄が誠実でも、力量または結果の部分でチームメンバーの信頼を得られないこととなります。

信頼税を払う

コヴィーによると従来のビジネス組織の成功方程式では

≪旧来の方程式≫   
戦略 × 実行 = 結果  

≪目にみえない変数を加えた方程式≫
(戦略 × 実行) × 信頼 = 結果 <信頼という見えない変数がある>

この信頼のカテゴリーが、著しく低いと税金(信頼税)として課税対象になり、結果の変数が減ることになりますが、
高い信頼をもつと、逆に配当として、結果の変数がプラスになり、増えることになっていきます。

つまり、信頼性の確立が減少すればするほど、ビジネスの実践面でコストがかかるということです。

冒頭での例では、まさに力量不足からの信頼関係が欠如していることにより、時間・労力・余分にかかった人件費などコストが増えているということになります。

そういう意味では、単にコミュニケーションによる信頼構築だけでなく、能力開発も必要ということになります。

この状況を打開するには、管理職のリーダーシップによって、
チームの信頼関係を回復することにあります。


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