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成功は補完しあう特性から達成する?

「創発」という言葉の意味をご存じですか?
あまり日常では使いませんし、私も人生のかなり歳月をすぎてから
この言葉と出会いました。

「創発」とは、多数の部分が集まったとき、全体として見ると個々の部分の性質の単純な総和を越えた性質が現れることです。
または、複数の要素が互いに影響を及ぼし合う際に全体として現れること。

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わかったようで、わかっていない?

もう少しわかりやすく言いますと、原子(げんし)。原子は原子としての働きをします。
原子が集まった状態が分子(ぶんし)。分子は分子で、原子とは違う働きをします。
分子が集まった状態が細胞。細胞は細胞で、原子や分子とは違った働きをします。

このように構成したもので、単なる「個体の集合」を超えた別次元の性質を備えることができる現象、または個々での働きとは違う働きができる現象のことをシステム理論では「創発特性」といいます。

典型的な例として、アリのコロニーがあります。
アリは群れから離れた1匹の状況では、すぐに死んでしまいます。

しかし、同じコロニーで育った数百匹のアリが、かたまりとなった場合、たとえ巣から離しても、敵と戦ったり、統一的な計画や意思決定プロセスを発揮するなど、個々の総和により高い能力を発揮し始めます。


創発特性とは、補完しあって画期的なものになる

たとえば携帯電話は、個々のパーツとして電子機器・プラスチック・ボタン・ディスプレイ・送受信回路・アンテナなどの創発特性となります。

AとBというものごとがあるとしましょう。
AとBは単体として大きな力を持たなかったり、対立していたりしますが、
AとBがそろうことで大きな力を持ち、またはAだけを取り除くと
そろって生み出していた価値が消滅したりします。

その補完しあうことにより、発展していく。
個体のパーツが別のパーツと補完しあうことで、違った力をもっていく。

お店の品そろえにしても、売れ筋商品とともに、売れそうにない物もあえて置くことによって、お客様に「選べる満足感」を満たすことができ、
「売れないものによって売上を拡大する」ことも戦略として打ち出せるそうです。

人気ユニットのperfumeは、ダンスのうまさや他のユニットでは、出せない魅力を持っています。
しかし本当の強みは、3人が補完しあう絶妙な創発特性を発揮しているところだと思われます。
実に「創発特性」が成功要因ではないしょうか。

個人にも「創発特性」をとらえてもよいのではないでしょうか

わたしたち個人レベルでも、いろいろな才能を持ち合わせております。
より可能性を進化するには、一見バラバラにみえる才能・特長を創発的視点でみつめて、自己の成長と発展を考えてみてもよいのではないでしょうか。

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