必需品

最後のお祝いになると予感していた

いつかのあなたの誕生日

今でもちゃんと覚えてます

プレゼントは何にしようか…

などと考えた時

仕事で使えるものがいいな…

と毎回思ってて

だからあの時も

それにちなんだものに

したっけね

そうしてボールペンに決めたのだけど

ブランドに疎い私は

ただ直感であなたに似合う色を

選んだ

今、思うと結構有名な所だったみたいで

書き心地いいよって

そりゃ喜んでたわけだ（笑）

だけど

今でも使ってくれてるのか

そうじゃないのかは

私にとってはどうでも良くて

ただ贈って

ただ喜んでくれた

という事実が

懐かしくて大切なのです

ふとよぎったのは

たまたまでかけた商業施設で

そのブランドを見かけたから

ラベンダーのネクタイを褒めた時

はにかんでお礼を口にしたあなたの顔が

まぶたの奥で

はじけました