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Data for triGood 〜DX、デジタル時代にデータ活用で三方よし

最近のGAFAを始めとしたプラットフォーマーのトレンドとして、Data for Social Goodがある。社会をより良くするためにデータを使おうというすばらしい理念だが、そこだけ聞いても本当に信頼してよいのか、判断が難しい。私は近江商人の三方よしに倣い、Data for triGoodこそデータの使い方として信頼に足ると考える。

Customer's Good

買い手よし。ユーザー、消費者といったサービスを受けてデータを支払う側の利益である。
まずは、サービスを無料で受けられるが、利用データを企業に使用される(例えば検索等のWEBサービス)ことは既によく行われている(ユーザーが意識していないかもしれないが)。
次のフェーズは、パーソナルデータを意識的に提供する事により、個人にオーダーメイドされたサービス、または本当に必要な情報を得る事ができること。個人がデータ提供先を選択して価値を得る情報銀行のような仕組みも検討が進んできており注目したい。

Social Good

世間よし。提供されたパーソナルデータをもとに、より社会が良くなっていくこと。冒頭で触れた、最近プラットフォーマーがこぞって訴えているところである。
社会課題や医療・健康へのデータ活用は、まさに世界をあげて取り組むところだろう。
買い手(個人)観点に戻ると、個人の利益享受を話したが、社会課題解決に貢献できることを新しい価値と考え、データを提供するような世界も想像できる。ただ、そこだけ聞いても夢物語のようで信頼していいのか迷うというのが今回の課題提起である。

Vendor's Good

売り手よし。営利企業が活動する上で目的とするところであり、ここのシステムが理解し難い企業は一体何のためにデータを集めているのだと疑いたくもなる。
最近は事前に許可を取る(本当に全部読めるのかわからない長い許諾文書で)ことによって、企業のマーケティング活動に利用されることは、普通に行われている。企業はより最適な顧客に効率的にマーケティング活動を行うことができる。また、買い手よしでも書いた、個人にオーダーメイドされたサービスを生み出し、より売上を上げることもできるだろう。
こういった企業の利益を得るためにデータを集める必要があり、今回のトレンドはそのために社会貢献にもデータを使用することで信頼を得ようとしている動きだと考えられる。

サマリ

データの活用には、三方よしの精神で臨むところに信頼を置きたい。
消費者はデータを提供する事により、個人にオーダーメイドされたサービスを受けられる。
企業は提供されたデータをもとに、個人にオーダーメイドしたサービスを作ってサービス価値を高めたり、個人に最適なマーケティングを行うことができる。
社会的課題を解決することにもデータを活用する事により、企業はその理念を叶えたり、個人から信頼を得られる。個人も社会貢献という価値観を享受できる。
三方が複雑に絡み合った利益を得る事に、上手くデータを活用して、より良い世界を作っていくべきと考える。

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