エンタメの新しい形は生まれるのか

先述の記事の続きとなりますが、舞台のクラウドファンディングはエンターテインメント好きとして個人的にも嬉しいニュースです。
自粛が続き、今後どうなるか見えてこないなか、【新しい形】を示していただいたように思います。

▼エンタメに希望の光!舞台専門クラウドファンディング発足
https://note.com/noeditor/n/n8020210978a6


演劇公演やアーティストのライブは新型コロナウイルス感染症にともない、2月頃から無観客・ライブ配信など工夫され、感染拡大に伴い主催者・会場毎に開催中止となっていましたが、今月4月に発出された政府の非常事態宣言を受け、一同に中止や延期という決断を下すことになりました。

また、5、6月以降の公演は、開催について明示していない公演があるものの、専門家によって収束時期の見通しが異なることや、舞台公演の性質上、ファンのなかでは中止になるのではないかと懸念される声もうかがえます。


演劇公演は客席に観客が一同に介しますが、その前に稽古期間が設けられています。稽古場は音漏れを防ぐような環境が多く、喚起が良いとはいえません。また、出演者やスタッフは密接に関わることになるため、政府が新型コロナウイルス感染症の対策としてキーワードにしている「3密」を回避が難しいことも予想されます。

本来であれば、5月、6月の公演に向けて稽古中なのに稽古自体ができない…。
観たい公演のチケットを取ったものの、先行きが見えない状況で「本当に観られるのだろうか…?」と心配してしまうのは、自身にとっても自然なことでした。


一方で、本番がなくなるというのは、役者・スタッフをはじめとする関係者にとっては仕事がなくなったと同じ状況になります。
3月30日に仕事をなくした自分と同じですね。
開催状況に関するニュースはとても他人事ではなかったです。


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コンサートや演劇公演、劇場版映画、テーマパーク、コンセプトイベント……生だからこそ楽しいエンターテインメントは一体どうなっていくのだろう。
テレビドラマやアニメの収録・制作中止も目に飛び込んでくる。
今まで失われるなんて予想だにしなかった当たり前が、どんどん消えていってしまう……。

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なにもできない無力感に襲われました。


だからこそ、松田誠氏を発起人としたクラウドファンディング『舞台専門プラットフォーム「シアターコンプレックス」』による【新しい形】は嬉しいニュースでした。
まだ詳細発表はされていませんが、生の劇場に足を運べるようになるまで、プロジェクトを介して役者・スタッフ、ファン同士と触れ合える“場”が生まれるのではないでしょうか。

これを皮切りに、状況は変わるかもしれない。
暗く燻っている想いは、舞台にもう一度炎をともす火種になるかもしれない。


明日も明後日も、身の回りは変わらず自粛続き……と暗たんとしてしまいがちですが、1週間後の5月1日(金)にはプロジェクト詳細発表があります。
この幕が開くのを楽しみに自宅待機してみるのもいいかもしれません。


【松田誠さん】
株式会社ネルケプランニング代表取締役会長。
演劇プロデューサー。
漫画やゲームが原作の2.5次元舞台と呼ばれる演劇作品で数多くの作品を手掛ける。
ミュージカル『テニスの王子様』、ミュージカル『刀剣乱舞』、ミュージカル『美少女戦士セーラームーン』他
公式サイト
https://fanbeats.jp/collaboration/theater-complex
クラウドファンディングサイト
https://fanbeats.jp/716215680

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