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温泉街に住むおふろ事情〜信州・別所〜

わたしが住んでいる長野県上田市は別所温泉と呼ばれる温泉があり、全国でも歴史ある観光地として有名です。


その温泉のお湯も特徴的であり、

PH8ー9の弱アルカリ性。皮脂を溶かして古い角質層を軟化させ、その効用で肌がすべすべになったり、毛穴の汚れをとったりメラニンを分解したりすることによる“美肌効果”が科学的に認められています。
引用:別所温泉観光協会

アルファベットや数字を言われてもよく分かりませんが、どうやら泉質としては弱アルカリ性に分類されています。古い角質層を柔らかくして表面の汚れをとってくれるのは、どこかドクターフィッシュに似ていませんか?


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(外湯巡りの一つ・石湯)

別所温泉は温泉地として地元の住民からも愛されてます。自宅のお風呂代わりに利用する方が多いそうで、毎日常連さんで賑わっています。

料金も良心的で、外湯巡りに指定されている共同浴場3箇所は、なんと1回150円!ペットボトル1本の値段です。


どのお風呂も源泉掛け流し100%の温泉で、体の芯からじんわりポカポカ。冬の寒い時期も、夏バテの時期も体を整えてくれる温泉は最高です。

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わたし自身も別所温泉へ通い始めて早3ヶ月経ちました。そこで温泉街ならではのおふろ事情を発見したので、皆さんにお伝えしようと思います。


それは通い始めて数週間経った頃のお話です……。


毎度のように着替えてから髪と体を洗い、入浴し体が温まってからお風呂を出ようとしたときでした。

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常連さん:「おやすみなさ〜い」

私:「(……えっ!?!?今なんて言った?)」


どうやら常連のおばさま方はわたしに「おやすみなさい」と言ったのです。「でもまだ夕方だし、寝るには早いよね?」と不思議に思い、元温泉街出身(長野県大町市)の母親へ聞いてみました。


「温泉に来る人は、あがる人に対しておやすみなさいって言うのよ。『今日はおやすみなさい、また明日会いましょうね』っていう意味じゃないかしら。温泉地ならではの文化ね。」


どうやら、就寝のおやすみなさいではなくあいさつのおやすみなさいとわかりました。それを知った途端、なんだか常連さんの一員になったような気がしてとても心が温まったことを覚えています。


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(外湯巡りの一つ・石湯の入り口)


「こんにちは」から始まり「おやすみなさい」で終わる。信州・別所温泉では、そういった温かいあいさつが今日も交わされています。

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